石見智翠館がシード校の茗溪学園を撃破! 天理、東福岡も好発進
第93回全国高校ラグビー大会は30日、2回戦の全16試合が行われた。
Bシードの茗溪学園(茨城)は、昨年度ベスト8の石見智翠館(島根)に12−21で敗れた。前半は互いに1トライずつ奪い、7−7。均衡を破ったのは石見智翠館で、後半2分に自陣22メートルライン付近でターンオーバーすると、SH竹中太一がロングラン、ゴール前で捕まったがキャプテンのLO川上凌央につないでトライを挙げた。18分にはCTB山内勇の突破でチャンスを広げ、モールで押し込み追加点。茗溪学園はフルタイム直前に1トライを返したが、反撃が遅かった。
勝った石見智翠館・安藤哲治監督は、「シード校にチャレンジするはずの自分たちの方が、立ち上がりは相手よりかたかった。でも、よく走り続けて、60分間ディフェンスしてくれた」と試合を振り返った。
6年ぶりの出場となった古豪・天理(奈良)は、22−12で東京を下した。天理は2点を追う後半15分にゴール前ラインアウトからモールで押し込んで逆転。その6分後には、テンポ良い連続攻撃をWTB久保直人が確実にフィニッシュし、接戦をものにした。
悔しさをにじませた東京高校の森秀胤監督。「相手にモールで押されないように対策を立てたが、通用しなかった」。
昨年度に連覇は途切れたが、再びの全国制覇に燃える東福岡は、35−0で尾道(広島)に勝利。尾道の出足鋭いタックルとブレイクダウンでの激しいファイトに苦しんだが、後半に地力を発揮し、計5トライ。
東福岡の圧力に屈した尾道・梅本勝監督は、「思い切りプレッシャーをかけていこうと思ったが、相手の圧力の方が上だった」と話した。
他の結果は以下のとおり。3回戦は1月1日に行われる。
<第93回全国高校ラグビー大会 3日目/2回戦 結果>
・目黒学院(東京) 47 – 22 札幌山の手(北海道)
・佐賀工(佐賀) 76 – 3 大津緑洋(山口)
・大阪桐蔭(大阪第2) 20 – 15 國學院栃木(栃木)
・大阪朝鮮(大阪第3) 72 – 7 三島(愛媛)
・秋田工(秋田) 57 – 7 光泉(滋賀)
・石見智翠館(島根) 21 – 12 茗溪学園(茨城)
・日川(山梨) 34 – 5 日本航空石川(石川)
・長崎南山(長崎) 56 – 15 九州学院(熊本)
・報徳学園(兵庫) 55 – 0 黒沢尻北(岩手)
・東福岡(福岡) 35 – 0 尾道(広島)
・桐蔭学園(神奈川) 57 – 5 桂(京都)
・春日丘(愛知) 46 – 0 平工(福島)
・名護(沖縄) 28 – 5 関商工(岐阜)
・天理(奈良) 22 – 12 東京(東京第2)
・流経大柏(千葉) 39 – 5 明和県央(群馬)
・東海大仰星(大阪第1) 69 – 5 仙台育英(宮城)