コラム 2013.12.30

【2013年ベストプレーヤー】  キアラン・リード(NZ代表)

【2013年ベストプレーヤー】
 キアラン・リード(NZ代表)

 2013年のラグビー界の顔。



 国際ラグビーボードの年間最優秀選手賞『IRB Player of the Year 2013』に選ばれた。2001年にこの賞が設けられて以来、オールブラックスのSOダン・カーター(2005、2012年)と主将のFLリッチー・マコウ(2006、2009、2010年)も大賞に輝いており、リードはニュージーランド勢として3人目の受賞者となった。
 母国でもMVPに選ばれ、国際ラグビー選手協会(IRPA)が行ったファン投票では最多票を獲得したため、見事“3冠”達成。


 


 学生の頃はクリケットでも非凡な才能を発揮したトップアスリートで、打者として活躍するだろうと言われていたが、ラグビーの道へ進み、2006年にカンタベリーでプロデビュー。スーパーラグビーではクルセーダーズに所属し、チームメイトのマコウが長期休養で不在だった2013年シーズンはキャプテンを務めた。


 


 2008年の欧州遠征、スコットランド代表戦で念願のオールブラックスデビュー。2011年に母国で開催されたワールドカップでは決勝を含む4試合に先発出場し、24年ぶりの優勝に貢献した。スクラムからのサイドアタック、ラインアウト、ブレイクダウンの運動量は豊富で、防御は懐深い。力強いボールキャリアーでサポートも光り、NO8として通算15トライは世界最多。


 


 2013年11月の海外ツアーは、指揮官から疲労を考慮され日本遠征には参加しなかったが、文句なしにニュージーランド代表パーフェクトイヤーの主役だった。
 リードらの奮闘により、2013年のオールブラックスは11年連続でブレディスローカップ(オーストラリア代表と争う伝統カップ)保持に成功し、ラグビーチャンピオンシップ(南半球4カ国対抗戦)連覇、そして、ラグビーが1995年にプロ化されて以来初めて年間テストマッチ全勝(14勝0敗)という快挙を成し遂げた。 



【選手データ】
・ポジション: NO8
・生年月日: 1985年10月26日 (28歳)
・出身地: パパクラ (ニュージーランド)
・身長: 193cm  体重: 112kg
・所属: クルセーダーズ (カンタベリー)


 


【テストマッチ】
・デビュー: 2008年11月8日 (対 スコットランド代表)
・CAP: 61
・得点: 75 (15トライ)
・W杯: 2011年大会出場

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