国内 2013.12.27

全国高校ラグビー開幕! 大分舞鶴が初戦敗退。名護、東京、尾道は大勝

全国高校ラグビー開幕! 大分舞鶴が初戦敗退。名護、東京、尾道は大勝

1

全国の予選を勝ち抜いた高校生ラグビーマンが花園に集結。
日本開催となる2019W杯、2020五輪で、「世界へ」羽ばたく可能性を秘めている
(撮影:松本かおり)

 第93回全国高校ラグビー大会が27日、大阪・近鉄花園ラグビー場で開幕し、1回戦8試合が行われた。

 日本一になったことがある古豪・大分舞鶴と4強入り2回の実績を持つ仙台育英(宮城)の対決は、21−12で仙台育英の勝利。仙台育英は前半と後半にキックチャージからトライを奪い、ペナルティゴール(PG)で確実に点を加えた。
「舞鶴FWの圧力にさし込まれたけど大きい相手に個ではなく、ダブルタックルで対抗するという自分たちの持ち味が生きた」と仙台育英の塚本健太主将。

 34回目の出場となった関商工(岐阜)は27−5で土佐塾(高知)を破っている。序盤に先制してすぐに追いつかれた関商工だったが、CTB後藤力也など突破力の高いランナーが躍動し、FW戦でも圧倒した。
 敗れた土佐塾の西村保久監督は、「いいところまで攻め込んであと一歩というところまでいったが、取り切れなかったのが痛かった」と悔しさをにじませた。

 14年連続出場の札幌山の手(南北海道)は、3年連続21回目の出場となった高鍋(宮崎)と対戦し、15−5で接戦をものにしている。高鍋の集中力は高かったが、札幌山の手は後半に展開ラグビーで2トライを奪い、勝利を手にした。
 惜敗した高鍋の山本巧監督は、「攻撃は通用すると思っていた。もっと基本を高めないといけない」。

 倉敷工(岡山)は粘り強い見事なディフェンスを見せたが、日本航空石川に0−19と惜敗した。前半は互いに無得点。しかし、日本航空石川は後半3分にゴール前のパワープレーで先制し、その後も敵陣深くでプレッシャーをかけ続け、2トライ追加で2回戦進出を決めた。

 広島県代表の尾道は、46−0で朝明(三重)を下した。序盤、ハイパントを使って相手のミスを誘い、WTB犬飼慎之介が力走して先制。その後も、BKがキックを巧みに使ってトライを重ね、後半はFWのモール力も発揮した。2回戦では、昨年度の3回戦で大接戦を演じた強豪・東福岡と再び対戦する。

 三島(愛媛)は4回目の出場で花園初勝利。富山第一と対戦し、53−0と完勝した。監督就任一年目で悔しい花園デビューとなった富山第一の中条和樹監督は、「私もチームも、ひとつひとつ学んでいかなければ」とコメントした。

 18年ぶりに大舞台を踏んだ城北(徳島)は東京に圧倒され、0−63、白星を挙げることはできなかった。それでも、「選手たちは最後までよく攻めた」と福田道章監督。

 3年ぶりに花園に戻ってきた名護(沖縄)は浜松工(静岡)から12トライを奪って79−7と大勝。ディフェンス力の高さも示した。

 明日28日は、1回戦11試合が行われる。

<第93回全国高校ラグビー大会 初日/1回戦 結果>
・名護(沖縄) 79 – 7 浜松工(静岡)
・三島(愛媛) 53 – 0 富山第一(富山)
・仙台育英(宮城) 21 – 12 大分舞鶴(大分)
・尾道(広島) 46 – 0 朝明(三重)
・札幌山の手(南北海道) 15 – 5 高鍋(宮崎)
・関商工(岐阜) 27 – 5 土佐塾(高知)
・日本航空石川(石川) 19 – 0 倉敷工(岡山)
・東京(東京第2) 63 – 0 城北(徳島)

2

大分舞鶴×仙台育英(撮影:松本かおり)

3

倉敷工×日本航空石川(撮影:松本かおり)

PICK UP