立命館大が12年ぶりに関西制覇! 前王者の天理大は大学選手権逃す
関西大学Aリーグの最終戦が30日に大阪・近鉄花園ラグビー場で行われ、立命館大が54−21で天理大を圧倒し、6勝1敗で12年ぶり3回目の優勝を遂げた。昨季まで3連覇していた前王者の天理大は3勝4敗で6位となり、全国大学選手権大会出場を逃した。
そして、5勝1分1敗で優勝の可能性を残していた同志社大は2位が確定。3勝1分3敗で吉報を待っていた大阪体育大は5位に滑り込み、3位・京都産業大(5勝2敗)、4位・関西学院大(4勝3敗)とも一緒に大学選手権に出場する。1勝6敗で7位に終わった関西大と、全敗で最下位の近畿大は入替戦に臨む。
立命館大×天理大の大一番。いきなりキックオフを失敗し、パスミスもあり浮足立っていた立命だが、前半7分、連続攻撃でゴールに迫り、ディフェンダーを引きつけたSH井之上明からのパスをWTB高木智司がフィニッシュし、先制した。
15分には、天理が敵陣22メートルライン内に入ったがパスが乱れ、いち早く反応した立命のCTB市原淳平がボールを足にかけてターンオーバー。こぼれ球を拾ったWTB高木が約50メートル走り切り、14−0とした。FW・BKともに運動量があり、テンポよく攻める立命は20分にも、鋭いステップとスピードを持つWTB吉原浩之介が次々と相手をかわし、トライ。
天理は29分、突破力あるCTBトニシオ・バイフが基点となり、WTB石川大樹がゴールラインを越えたが、その4分後、立命はLO清水亮佑がすぐにトライを奪い返し、さらに38分にはWTB吉原がまたも駆け抜けて、33−7で折り返した。
後半も立命の勢いは止まらず、立ち上がりにLO清水がインターセプトから追加点。68分にはFL和田健吾が、試合終了直前にはFL萩原寿哉がインゴールにねじ込んでリードを広げ、勝負あり。天理はNO8モセセ・トンガが2トライを返すも、及ばなかった。
立命館大の中林正一監督は、「去年、天理に最後の最後でやられたので、今年はやり返すという思いが強かった。キャプテンの庭井(祐輔)を中心にリーダー陣がしっかりまとめてくれて、部員一丸となって努力してくれた結果。彼らが目指すところはまだまだ高い。大学選手権では新しい歴史を作る意味でも、一戦一戦、挑戦者として戦っていきたい」とコメント。12月8日から始まる第50回全国大学選手権大会のセカンドステージでは、慶應義塾大、東海大、明治大と同じプールで戦う予定だ。