セブンズ 2013.11.11

【現地リポート】逆転勝ち。男子7人制ジャパン、シンガポールで笑う。

【現地リポート】逆転勝ち。男子7人制ジャパン、シンガポールで笑う。

アジア王者となった男子7人制日本代表。優勝カップを前に胸を張る。(撮影/南 大庸)

 

 

 サクラのエンブレムが躍動した。シンガポールで開催されていたHSBCアジアセブンズシリーズ2013第4戦、シンガポールセブンズ(11月9日、10日)に参加している男子7人制日本代表が頂点に立った。

 

 カップ準々決勝でマレーシアを41-5と破ったジャパン。ワイドにボールを動かし、正海智大、橋野皓介、原田季郎、小澤大、ロテ・トゥキリ、鈴木貴士、ジェイミー・ヘンリーがトライを奪い、セミファイナルへ駒を進めた。

 

 

 スリランカを破った中国とのセミファイナルは、26-0と完勝だった。サイズに勝る中国だったが、ジャパンのスピードにはついて来られず。ヘンリーの突破からチャンスをつかんだトライを3つ重ねて勝利を決定づけた。ムービング&フィットネスラグビーがうまくいった。

 

 

 そしてファイナルは、24-19で香港に競り勝った。
 坂井克行のトライで先制もディフェンスに固さが見えたジャパンは、タックルが乱れる。そこを突かれてトライを許すと、続いてペナルティーからも攻められて5-12と逆転された。さらにペナルティからのオブストラクションでヘンリーがシンビン。6人ながらしつこく絡みつづけるも、ローワン・バーティーに外を抜かれて5-19と差をつけられて前半を終えた。

 

 追う立場となったジャパンは、後半にディフェンスを修正して反撃に転じた。まず、細かいパスつなぎから最後は渡邊昌紀がトライ。坂井が難しい位置からコンバージョンを決めて差を詰めた。さらにボールを動かし、渡邊、トゥキリとつなぐ。最後は小澤が決めて19-19の同点。

 

 香港に疲れが見え始めた。途中交代の橋野が突破。そして、同じく途中から出場の原田が左隅に飛び込む。最後の最後に香港も必死の抵抗を見せたが、ヘンリーが絡んでノットリリース・ザ・ボール! 勝負が決まった。

 

 この結果、HSBCアジアセブンズシリーズ2013の4戦を通じてのシリーズ優勝となったジャパンは、同シリーズ総合ランキング上位チームに与えられる、「HSBCセブンズワールドシリーズ2014-2015」コアチーム昇格決定戦への出場権を獲得した。2014年3月に開催される香港セブンズでおこなわれる。

(文/南 大庸)

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