ウエールズ代表フィリップス 酔ってセッション参加でバイヨンヌ解雇
世界的SHのひとりであるマイク・フィリップス
(Photo:2013 British Lions Ltd)
ウエールズ代表として77キャップを持ち、今年はブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの中心選手として活躍したSHマイク・フィリップス(31歳)が、所属クラブのバイヨンヌ(フランス)から解雇された。フランスメディアによれば、今月11日に同チームで行われたビデオ分析セッションに、酒に酔ったまま姿を現したことが原因で、事情聴取後、先週土曜日にクラブ側からクビを告げられたという。
フィリップスは2011年にオスプリーズ(ウエールズ)からバイヨンヌへ移籍し、2014年6月までの契約を結んでいる。グラウンド上では頼りになる経験豊かな選手だが、問題発覚後は試合メンバーから外されていた。
クラブ側は当初、処分決定について否定していたが、フィリップスが取った行動は「裏切り行為だ」と、バイヨンヌのチェアマンが地元紙のインタビューに答えて怒りを爆発させた。ウエールズ代表のこのスターは、2012年9月にもアルコール問題を起こし、チームから10日間の試合出場停止処分を科されたことがあり、ボスは「もはや大目に見ることはできない。再犯だぞ。許しがたい」とコメントしている。
だが、フィリップスは解雇を不服とし、訴訟を起こす予定だ。
なぜなら、同様の過ちを犯した仲間は許されて、自分だけがクビを切られたからだ。
実は、元マオリ・オールブラックスのSOスティーブン・ブレットらチームメイト2人も、酔ってビデオセッションに参加していたのだが、彼らは重い罰金処分だけで済み、すでに試合復帰している。
「アヴィロン・バイヨネの決定に失望している。フランスにいる自分の弁護士と話し合った結果、司法制度を通してクラブを訴えることにしたよ」とフィリップス。
ラグビーでは、いまはウエールズ代表に集中し、南アフリカ代表、アルゼンチン代表、トンガ代表、そしてオーストラリア代表との11月テストマッチへ向け準備を進める。