国内 2013.09.07

キヤノン金星奪った! パナソニックはミスで自滅…。

キヤノン金星奪った! パナソニックはミスで自滅…。

<ジャパンラグビートップリーグ 2013−2014 第2節>
キヤノン 23 − 18 パナソニック
(2013年9月7日/東京・秩父宮ラグビー場)


 


Toeava


本物の凄さを見せ始めたW杯優勝戦士。トエアバがキヤノン旋風に勢いをつける


(撮影:松本かおり)


 


 


 ホーンが鳴る。ここまで6季連続4強入りのパナソニックが、5点のビハインドを追う。敵陣ゴール前で密集周辺を攻め、一転、球を右へ回す。繋がりが乱れる。ノーサイド。トップリーグ参戦2年目で前年度11位のキヤノンが、番狂わせを演じた。
 殊勲はSOアイザイア・トエアバだ。まず真っ直ぐ駆け出し、やや外へ走路を変え、また直進。そうして向こうの守備網を何度えぐったか。昇格時に加入したニュージーランド代表経験者には、WTB和田拓主将も大いに期待する。
「今年は身体が切れている。ボールを持ったら何かやってくれる」
 パナソニックは、11−20とされた後半20分、パスを前に逸らす。1分後、接点を覆い隠す反則でペナルティゴールを与える。11−23。焦る気持ちは。FB田邉淳は答える。「言葉に出さなくても…」。SOトエアバが退いた26分以降も、敗者は同じ状況に置かれていた。
 無論、徹底した技術鍛錬で台頭してきた強豪だ。敗因を精神論のみには求めまい。HO堀江翔太主将は繰り返す。「基本的なプレーを練習し直す」。心を乱しても乱れぬ技術を、次節までに再確認したい。


(文・向風見也)


 

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