海外 2013.08.01

早大WTB/FB藤田 カンタベリーで奮闘 「プロセスを大事にしたい」

早大WTB/FB藤田 カンタベリーで奮闘 「プロセスを大事にしたい」

fujita

ニュージーランドで成長中の藤田慶和
(写真はジュニア・ジャパン合宿時/撮影:松本かおり)

 

 日本代表のテストマッチ最年少出場記録を保持する早大2年のWTB/FB藤田慶和は、7月10日に離日し、現在はニュージーランド(NZ)のクライストチャーチでリンウッドというクラブでプレー。その傍ら、カンタベリー協会のアカデミー(育成機関)でのトレーニングも積んでいる。

 現地入りするや所属先が決まったWTB/FB藤田は、シーズンが終わるまで「毎週月、水曜日にアカデミーの練習、火曜、木曜日にクラブの練習。土曜日にクラブの試合」という日々を過ごしていた。7月31日はカイコウラで、アカデミーの一員としてITMカップのタスマン代表とのトレーニングマッチに出場。「(試合では)トライはしたけど、思うようなプレーはできなかった」と反省した。

「パスコース、走り方…NZの人は引き出しが多い。また、こっちの人には目標が近いところにある。皆、仕事を終えてから、クルセイダーズ(南半球最高峰であるスーパーラグビーの加盟チーム)やカンタベリー代表が練習するラグビーパークに車で行ってずっと練習している。本当に競争をしているな、と。同い年や1、2歳上の人も多いんで、自分も負けてられないという気持ちになります」

 ここ3週間の活躍が認められれば、地域代表選手権であるITMカップのカンタベリー代表入りが叶う。しかし、「ITMに出られればいいですけど、それを考えすぎずに楽しみたい」と語った。

「ジュニア・ジャパンの時は、『スーパーラグビー!』と言い続けていたら全然ダメだったので(3月上旬からの約1カ月間、パシフィック・ラグビーカップに臨み6戦全敗)。毎朝ウェイトトレーニングをしたりというプロセスを大切にしていれば、結果はついてくる」

 ITMカップ出場が叶わなかった場合も、控えチームに相当するBチームや20歳以下代表などでのプレーが濃厚。「与えられたカテゴリーでしっかりやろうと思います」と続けた。

(文・向風見也)

 

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