コラム 2013.07.14

歴史的一戦から31年  女子テストマッチ通算1,000試合

歴史的一戦から31年
 女子テストマッチ通算1,000試合

 2014年のラグビーカレンダーで最も注目すべきイベントのひとつに、女子ワールドカップ(15人制)フランス大会があります。萩本光威ヘッドコーチ率いる日本代表(サクラフィフティーン)はなんとしてもアジア予選を勝ち抜き、3大会ぶり4度目の本大会出場切符を獲得したいところです。
 15人制女子代表による初めてのテストマッチが行われたのは1982年のこと。歴
史的一戦は、オランダラグビー協会の創立50周年を記念してユトレヒトで開催され、フランス代表が4−0でオランダ代表を下したという記録が残っています。

 そして今年7月13日、オークランドで行われたニュージーランド代表×イングランド代表戦が、女子ラグビーテストマッチのちょうど1,000試合目となりました。節目の大勝負は、“ブラックファーンズ”の愛称を持つ女子ニュージーランド代表が、29−10で勝利。2011年から定期戦を行っている両チームですが、女子ワールドカップ4連覇中のニュージーランドがイングランドに勝ったのは3年ぶりです。

 国際ラグビーボード(IRB)はまだ、15人制女子代表の世界ランキングを公にしていませんが、女子ラグビー専門サイトとして有名な『SCRUM QUEENS』www.scrumqueens.com)がこのほど、1982年6月13日から2013年6月30日までの女子テストマッチをもとにポイント化し、独自にランキングを作成しました。
 その結果、シックスネーションズなどで毎年試合数が多い欧州勢が上位に入り
、イングランドがトップ。試合数が少ない世界チャンピオンのニュージーランドは3位にランクされました。アジア4カ国対抗が主戦場である日本女子は、フィンランドに次ぐ21位となっています(フルランキングは下記)。

 7人制ラグビーがオリンピック競技になるため、セブンズを入口に競技人口を伸ばしている女子ラグビー界ですが、15人制もスリリングで、男子にも負けないほどの熱闘があります。
 15対15の戦いで重要性が増す、スクラム、ラインアウト、プレースキックなど
を、黙々と磨くスペシャリストもいる。ぜひ、15人制女子ラグビーにも注目してください。

 

 

SQ

< 『SCRUM QUEENS』 による女子世界ランキング>

1.イングランド  2.フランス  3.ニュージーランド  4.アイルランド  5.アメリカ  6.ウエールズ  7.イタリア  8.スペイン  9.スコットランド  10.カナダ  

11.オーストラリア  12.南アフリカ  13.スウェーデン  14.オランダ  15.カザフスタン  16.サモア  17.ロシア  18.ドイツ  19.ベルギー  20.フィンランド  

21.日本  22.香港  23.中国  24.ノルウェー  25.スイス  26.シンガポール  27.ウガンダ  28.ケニア  29.ルーマニア  30.トリニダード・トバゴ  

31.フィジー  32.ケイマン諸島  33.タイ  34.ウズベキスタン  35.デンマーク  36.ジャマイカ  37.トンガ  38.フィリピン  39.ルクセンブルク  40.マレーシア  

41.ラオス  42.ガイアナ  43.ブラジル  44.セルビア  45.ルワンダ  46.バルバドス  47.チェコ  48.ボスニア・ヘルツェゴビナ  49.オーストリア  50.コロンビア  

51.ザンビア  52.バハマ  53.クロアチア  54.セントビンセント・グレナディーン  55.ポルトガル  56.キルギス  57.ブルンジ  58.ベネズエラ  59.カンボジア  60.ハンガリー  61.パプアニューギニア  62.ジンバブエ

 

 

※ 記事は2013年7月14日作成

(写真:欧州予選を突破し、2014年女子ラグビーワールドカップ出場を決めたスペイン/Photo:IRB)

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