人気ＢＫカートリー・ビールもレベルズ退団！　ワラタス復帰濃厚

メルボルンを離れることになったカートリー・ビール（右）とジェームズ・オコナー
（撮影：Yasu Takahashi ／ Nichigo Press）

　ジェームズ・オコナーに続き、同じくオーストラリア代表の主力であるカートリー・ビール（24歳）も、メルボルン・レベルズを退団することが明らかになった。13日、『FOX SPORTS』など現地メディアが一斉に報道。ロブ・クラークCEOも事実と認めている。トニー・マガーン新ヘッドコーチのもと、育成に力を入れて来季以降の躍進を目指すレベルズは、グラウンド外で問題行動が多いスーパースターを必要としなかった。
　ビールは今年３月、遠征先の南アフリカで酒に酔ってチームメイトのガレス・デルヴ主将とWTBクーパー・ヴーナを殴り、ペナルティとアルコール問題克服治療のため、今年のスーパーラグビーの大半を欠場した。さらに、ブリティッシュ＆アイリッシュ・ライオンズとのテストマッチシリーズ中、親友のオコナーと一緒にオーストラリア代表の宿舎を抜け出し、深夜４時にファストフード店を訪れていたことが発覚し、規律面の甘さが批判されていた。
　才能豊かなユーティリティBKであるため、一時は残留を望んでいたレベルズだが、本人は古巣ワラタスへの復帰に気持ちが傾いていたこともあり、契約交渉を打ち切った。
　オコナーとビールは、チーム年俸やオーストラリアラグビー協会の契約金、代表出場給・勝利給、広告収入などを合せると年間に１億円近くを稼ぐといわれる世界クラスの人気選手である。２人そろって2012年にレベルズに加入し、契約期間の２年間で最高のパフォーマンスが期待されたが、ケガもあり、チームとファンを裏切る結果となった。