各国代表 2013.04.30

フィリピン国籍持つCTBウィングがジャパン入り! 守備力発揮できるか

フィリピン国籍持つCTBウィングがジャパン入り! 守備力発揮できるか


CW


左胸に桜。日本代表デビューが間近に迫ってきたクレイグ・ウィング
(撮影:BBM)


 


 


 フィリピン国籍を持つオーストラリア人のCTBクレイグ・ウィングが、5月4日のアジア五カ国対抗・韓国代表戦(東京・秩父宮ラグビー場)に向けた日本代表に招集された。今春、初のメンバー入りを決め、体調万全となったこの時期からの合流となった。「日本を代表できるのは誇り」と語る。



 身長180センチ、体重89キロの33歳。オーストラリアではラグビーリーグ(13人制)の同国代表として活躍した。2010年からラグビーユニオン(15人制)へ転向し、日本最高峰であるトップリーグのNTTコム入り。12年度は神戸製鋼へ移籍し、南アフリカ代表のCTBジャック・フーリーとのコンビでトップリーグ4強入りに貢献した。自らのプレーについて、「ディフェンスに関しては心配していない」と分析する。



「ディフェンスをしていながら、アタックするようにプレーする」



 母親の祖国で、自らも幼年期に半年ほど過ごしたフィリピンからも代表入りの打診を受けていた。しかし、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)の指導理念に惹かれてジャパン入りを決意。シドニーボーイズ高時代にスーパーラグビーのブランビーズからスカウトされていたが、その時の指揮官がジョーンズHCだった。CTBウィングは「母は残念に思っているでしょうけど、個人的には日本の方が3年間いるので密接。そして、決め手は(代表の)スタッフ。他の人から(代表入りへの誘いを)言われるのとは違います」と話した。両者はかねてから何度も面談していた。



 日本代表では、ジョーンズHCが「ハードワーク」を提唱する。故障を抱えるCTBウィングだが、「(代表入りは)エディーとたくさん話をして決めたことですから。ジャパンの一員になれてエキサイトしている」と覚悟を示す。



「何も保障があるとは思っていない。フィールドポジション(定位置)は自分で勝ち取らないといけない」



(文・向風見也)


 

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