海外 2013.02.09

ボクサーSBW 元世界王者相手に不可解な判定勝ち クーパーはKO勝利

ボクサーSBW 元世界王者相手に不可解な判定勝ち クーパーはKO勝利


SBW 2


ソニービル・ウィリアムズ
(撮影:BBM)


 


 


 ブリスベン(オーストラリア)で8日、ラグビー界の世界的スター2人がボクシンググラブをはめてリングに登場し、どちらも勝者のコールを受けた。元ニュージーランド代表CTBのソニービル・ウィリアムズは、元IBF世界ヘビー級王者のフランソワ・ボタ(44歳)に判定勝ち。オーストラリア代表SOのクウェイド・クーパーは、保険のセールスマンであるバリー・ダネットを1ラウンドでノックアウトした。



 ラグビーワールドカップと南半球スーパーラグビーで栄冠を獲得し、昨年9月からパナソニックワイルドナイツの一員としてジャパンラグビートップリーグでファンを魅了したソニービル。10月27日の近鉄ライナーズ戦で胸筋を痛め、その後はトップリーグ公式戦に戻ってくることはなかったが、ボタとのWBAインターナショナルヘビー級タイトルマッチに向けてトレーニングを積んでいた(ニュージーランドメディアの『3NEWS』によれば、その一戦はWBA公認ではない)。



 長いリーチを活かし、序盤は勢いがあった楕円球界の人気者。しかし、マイク・タイソンやレノックス・ルイス、イベンダー・ホリフィールドなど偉大な世界チャンピオンたちと拳を交えたことがあるボタが簡単に倒れるはずもなく、逆に、ディフェンスが甘いソニービルは苦戦を強いられる。10ランドの終盤にはノックアウト寸前まで追い込まれ、プロボクシング6戦目で初の黒星も予想されたが、全12ラウンドが予定されていた試合はなぜか10ラウンドで終了。元オールブラックスの英雄は辛くも判定勝ちを収めた。
 豪州メディアの『FOX SPORTS』によれば、敗者となったボタが10ラウンドマッチであることをトレーナーから聞かされたのは、その試合の9ラウンド終了時だったという。
 ソニービルはパナソニックからシドニー・ルースターズへ移籍することが決まっており、3月からはラグビーリーグ(13人制)でのチャレンジに集中する。



 一方、ソニービルの親友であるクーパーは、ボクシングよりもムエタイの実力者として知られるダネット(32歳)と対戦。1ラウンド終了直前に強烈な右フックを決め、相手をリングに沈めた。
 プロボクサーとしてのデビュー戦を白星で飾ったクーパーは、スーパーラグビー開幕を1週間後に控えており、今年はレッズの2年ぶり優勝と、オーストラリア代表「10番」奪還を目指す。


 



【YouTube動画/ソニービル vs. ボタ】
https://www.youtube.com/watch?v=dDajNqsX6Kc


【YouTube動画/クーパー vs. ダネット】
https://www.youtube.com/watch?v=3CcHYNVlSYQ


 

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