NTTコムとNECが快勝 キヤノンは日本選手権出場の可能性消滅
ジャパンラグビートップリーグの第12節2試合が、22日に東京・秩父宮ラグビー場で行われ、NTTコミュニケーションズが13−10で近鉄を下し、NECが34−0でキヤノンに快勝した。
第1試合のNTTコム×近鉄戦は、雨による悪コンディションのなか行われ、前半は互いにペナルティゴールで得点した。3点を追う近鉄は後半の60分、ゴール前でパワフルに前進したNO8松岡勇がトライを決め、リードを奪う。しかしNTTコムは68分、SO君島良夫がゴール前でキックを使って突破を試み、相手選手がボールをブロックしたものの、はね返った楕円球は君島の手に収まり、そのままインゴールに入ってこれが決勝点となった。
今季リーグ戦1試合を残し、両チームとも6勝6敗。NTTコムは勝点27で暫定10位、ボーナスポイント獲得が多い近鉄は勝点32で、暫定7位となっている。
第2試合では、NECが5トライを挙げてキヤノンを圧倒した。5分、相手のノックオンから攻めに転じ、CTB田村優のキックパスをWTB窪田幸一郎が確保して最初の5点を生んだ。15分にはラインアウトからのモール後、NO8ニリ・ラトゥが抜けて2本目。後半の47分、敵が集中力を欠いたところを一気に攻めたNECは、LO村田毅がゴール前まで突進し、つないでCTB田村がインゴールへダイブ。その後、FB山下祐史が2トライを奪い、今年最後のゲームを勝利で締めくくった。
NECはこれで5勝7敗(勝点27)、得失点差でNTTコムを上回り9位となった。一方、キヤノンは3勝9敗で、勝点を19から伸ばすことはできず、トップリーグ挑戦1年目は11位以下が確定。日本選手権出場の可能性も消えた。
トップリーグ最終節が終わった時点で、5〜10位のチームは日本選手権行きとなる2枚の切符をかけて、来年1月19日(もしくは20日)から始まるワイルドカードトーナメントへ進む。