国内 2012.12.16

トップイースト昇降格争い 日野自動車とIBMが1部残留へ

トップイースト昇降格争い 日野自動車とIBMが1部残留へ

 12月16日、トップイーストリーグD(ディビジョン)1の下位チームとD2上位が対戦する、昇降格争いの順位決定戦・第1節が行われた。
 対戦したのは、かつてトップリーグを賑わせた日本IBMビッグブルー(D1:10位)とセコムラガッツ(D2:1位)。IBMが前半に逆転したあとも攻め続け、37−15でセコムを下した。
 もう1試合は、日野自動車レッドドルフィンズ(D1:9位)が51−8で清水建設ブルーシャークス(D2:2位)に快勝した。



 IBM対セコム戦。会場のIBMグラウンドには両チームとも熱心なファンが詰めかけ、応援旗も振られるなか、キックオフ。
 先制は、セコム。前半8分、新人WTB益子仁紀(父=益子俊志・元早大監督)がトライを奪った。しかし、IBMは14分にSH山中俊幸がトライと自らゴールを決め、あっさり逆転した。4分後にもIBMがトライし、12−5とリードを広げる。お互いペナルティゴールで3点を得たあと、5分間の長い前半ロスタイムにIBMはスクラムから左オープンに仕掛け、WTB勝俣啓太が左隅に飛び込み、20−8でハーフタイムを迎えた。



 後半開始直後、セコムが攻め込みIBMインゴール、IBMが慌ててボールを回すと益子がタックルし、セコムボールになった。が、セコムはハンドリングミスでチャンスを逃す。すると8分、IBMが風上を利用して、反則で得たロングキックからセコム陣内深くに入った。その後のラインアウトからFWがモールで押し込み、27−8に。さらに1トライを追加するなど、試合を決めた。セコムは終了間際、益子が2トライ目を決めたが遅かった。



 今季トップリーグからは関東チームの降格はないため、IBMと日野自動車のトップイーストD1残留は決定。セコムとブルーシャークスは敗れたもののD1昇格の可能性はまだ残っており、次節の直接対決で順位を決め、今季D1の1位クボタ、2位三菱重工業相模原がトップリーグ昇格となれば、道は開ける。
 セコムPR山賀敦之は「FWのセットプレーで通用したし、いけると思ったんですが。やってはいけないミスをした。必ず次は勝ちます」と話した。



(文・見明亨徳)

PICK UP