国内
2012.12.02
【明早戦展望/最終回】 明大主将・竹内健人 「勝ちに飢えてる」
ライバルとの100回目のメモリアルゲームに勝利を誓う明治の主将、竹内健人(左)
(写真:明大スポーツ新聞部)
「今年こそは勝ちたい」。早稲田相手に3年間苦渋を味わってきた竹内健人主将(営4=天理)の、明早戦に懸ける思いは強い。昨年はあと一歩のところで逆転され、勝利がこぼれ落ちた。悔し涙はもういらない。節目の大一番に歴史を刻むのは明治だ。
竹内主将が今年、チームのテーマに掲げたのは「コミュニケーション」。必ず週に1回以上はミーティングを行うことで連係が取れ、意思の疎通もできるようになった。また自身もプレーではもちろんのこと、苦しい局面でも常に声を出し、チームの精神的支柱としての役割を担ってきた。接戦ともなれば、あとは気持ちの勝負。竹内主将の声が勝利を呼び込む。
国立のピッチに立つことが許されるのは22人。当然、4年間で一度もチャンスがない選手もいる。「そういう4年生がいるから今のチームが成り立っている」。誰ひとり欠けてはここまで来られなかった。試合に出られない選手の思いも背負い、紫紺に袖を通す。
明早戦は「早稲田の早い展開のラグビーを、明治の真髄である『前へ』のラグビーでFW、BKが一体となって」戦う。準備は整った。4年ぶりとなる明早戦の勝利へ。明治がいま、ひとつになる。
(文・明大スポーツ新聞部 三用知英)