国内 2012.11.30

充実の欧州ツアー終えた山田章仁 トップリーグで再び走り出す

充実の欧州ツアー終えた山田章仁 トップリーグで再び走り出す


yamada


今季TLではリーグ戦最多トライゲッターのタイトルも期待される山田章仁
(撮影:松本かおり)


 



 日本代表の欧州遠征に参加していたパナソニックのWTB山田章仁は27日、帰国。「充実していました」と話した。12月2日、日本最高峰のラグビートップリーグ(TL)第9節にも先発予定だ。



 2010年度はTL王座を争うプレーオフでMVPとなるなど活躍したが、この遠征でようやく代表に初招集された。今回も10日のルーマニア代表戦(ブカレスト・○34−23)、17日のグルジア代表戦(トビリシ・○25−22)では出番がなく、念願のテストマッチ(国同士の真剣勝負)デビューは果たせなかった。しかし25日のフレンチ・バーバリアンズ戦、JAPAN XVの一員として後半途中から出場。大量ビハインドを背負うなか、24、33分にトライを挙げた。特に33分は、敵陣中盤右タッチライン際でSH日和佐篤のロングパスを受け取るや、目の前のタックラーを振り切りゴールエリアへ飛び込んだ。



「2トライ目…。パスもらって、走っただけです。流れを変えたかったんでそういう意味では良かった。でも、もう1本くらい取れればよかった。ボールタッチは3回あったんですけど、(トライに繋がらなかった)1回はもうちょっといいところまで行けたかな。(欧州の選手は)1人ひとりがしっかりしたプレーをする。ミスがないですね。自分のレベルをもうちょっと上げて、ジャパンのチームになじめるようにしていきたいです。練習でやるのと試合でやるのは違う。ゲームタイムが必要なので、しっかりアピールして試合に出られるようにしたいです。(心得るべきは)ボールタッチですね。WTBなんで」



 帰国後初戦となるTL第9節ではトヨタ自動車と戦う。前半8戦で12トライを挙げた際と同様、「ボールタッチ」の増加を意識したいとする。



「ソニーくん(チームメイトで元ニュージーランド代表のCTBソニービル・ウィリアムズ、負傷で長期欠場が決定的)がいないから、周りの皆としっかりコミュニケーションを取っていきたいです」



 パナソニックとトヨタ自動車の一戦は13時、群馬・太田市運動公園陸上競技場でキックオフ。


 


(文・向風見也)


 

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