【早明戦展望 vol.3】　早大イチオシＢＫ　帰ってきた司令塔、小倉順平

近い将来の日本代表入りも期待される小倉順平
（写真：早稲田スポーツ新聞会）

　若き司令塔が帰ってきた。ケガにより帝京大戦を欠場していた小倉順平（スポ２＝神奈川・桐蔭学園）。早慶戦で２試合ぶりに先発出場すると、これまで同様にパス、キック、そしてランで攻撃のタクトを振るう。前半終了間際、７−10の場面。小倉はインゴールから約40メートルの位置からドロップゴールを狙い、見事沈め復活を印象付けた。
　昨季は関東大学対抗戦の中盤からレギュラーの座を獲得。ルーキーとは思えない物怖じしないプレーで観客を沸かした。２年時になった今年は、Ｕ20日本代表の主将を務め世界を経験。一回り成長し、現在の早大にはなくてはならない存在となっている。ファンタスティックなプレーはさることながら、小倉の魅力はなんと言ってもそのリーダーシップだ。２年生ながら、ＢＫのなかでは人一倍大きな声を出し、攻撃を操る。先輩にも物怖じせず発言する姿はもはや皇帝の風格さえ漂う。早明戦でもフィールドを支配する小倉の姿に注目だ。

（文・早稲田スポーツ新聞会　中川隆盛）