国内
2012.11.30
【明早戦展望 vol.2】 明大イチオシFW 「前へ」の継承者、堀江恭佑
明大ルースFW堀江恭佑。力強いゲインとタックルが持ち味
(写真:明大スポーツ新聞部)
スクラムの最後列から、看板FWを支える大黒柱。183センチ、101キロ。ピッチの上でその姿は「異次元」の強さで、大きな存在感を放つ。1年次から紫紺に袖を通し、明早戦には全て出場してきたが、勝利の味は知らない。「前へ」の継承者が、未経験の喜びを手繰り寄せる。
ジャージーに対するそれぞれの思いが一番強くなるのが明早戦。そのなかで堀江はここまで3年間、ピッチに立ってきた。そのなかでも忘れられない敗戦がある。2010年度の大学選手権準決勝、10−74で歴史的な大敗。「もう絶対にこういう思いはしたくない」。この瞬間から明早戦への思いが一層強くなった。
4年になり副将となった。「上はいないし下しかいない。とにかく4年からやらないと。そういう気持ちになった」。練習中でもプレーでも、引っ張っていくことが求められた。常に「先頭にできるだけ立って、できるだけ前に」出ることを意識してやってきた。
4年間苦楽をともにしてきた仲間との大学ラグビーにも終わりが見えてきた。かけがえのない仲間と少しでも長くラグビーをやりたいと強く願う。
(文・明大スポーツ新聞部 三用知英)