国内 2012.11.25

関東大学リーグ戦3部 白鴎大が優勝、朝鮮大は3位に

関東大学リーグ戦3部 白鴎大が優勝、朝鮮大は3位に


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朝鮮大(紺)を止め続けた白鴎ディフェンス
(撮影:見明亨徳)


 


 


 関東大学リーグ戦3部最終日の25日、2部への入替戦出場をかけて全勝の白鴎大と1敗・朝鮮大が対戦した。
 白鴎は、フィジーからの留学生であるNO8チェセ・ジリキスヴァ(4年/182センチ、110キロ)が前半15分、20分にセットプレーからトライを奪い、10−0とリードした。朝大も攻めるが外に振るだけでなかなかゲインをできない。後半も開始早々の3分、白鴎がゴール前を押し込んでトライを決め、17−0とした。
 ようやく朝大は右ラインアウトから左オープンへ回すと、左WTB姜勝利(カン・スンリ/4年・愛知朝鮮高)がインゴールへ駆け込み、ゴールも決めて17−7とする。この後、朝大が攻めるも25分過ぎ、チェセのアタックを止めにいった朝大CTB呉衡基(オ・ヒョンギ)が反対につぶされ、頭を打って動けなくなり、救急隊が来るまで約20分間、中断した。再開後、フォワードで圧力をかけて白鴎が2連続トライを奪い試合を決定づけると、最後はバックスも2トライし、41−7で堂々の優勝を決めた。



 白鴎大・鴫原信之監督は「朝鮮の横・縦、走るアタックをバックスが止めてくれたのが勝因。うちのアタックは、チェセなどフォワードですから。朝大の低いタックルにも耐えて攻めてくれた」と語った。2部入替戦の相手は埼玉工業大だ。「あくまで2部最下位(8位)と試合をしたかった。2週間でもうワンステップ成長しないと勝てない」とチームを引き締める。



 一方、敗れた朝大・今泉清コーチ(早大OB、元日本代表)は「一度、外に振って中に中に攻めるゲームプランを試合中、継続できなかった。開始10分間で2度、縦に入って止められてしまい、外へ振るだけのアタックになってしまった」と悔やむ。来季も「できる限りサポートしてチームを向上させる」と抱負を語った。



 同じ会場で1試合目に行われた東京工業大と城西大の試合は、28−10で城西が勝利。負けた東工大は7戦全敗で最下位が確定。4部優勝チームとの入替戦に回る。照沼康彦コーチ(早大OB)は「3部に昇格して一度も100点差ゲームはなかった。白鴎大などとも接戦ができた。防衛大にも勝てる力はある。残りは勝ちたい意欲。厳しい受験を勝ち抜いてきたが、いい意味で暴れん坊がいない。国立高、浦和高などでラグビーを経験した選手が毎年2、3人入ってくれれば」と悩みはつきないようだ。


(文・写真/見明亨徳)


 


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東京工業大、後半のトライ


 

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