国内
2012.11.17
拓大と法大の星並ぶ 中大含め、大学選手権出場枠争い混沌
関東大学リーグ戦1部は17日、都内で2試合があり、秩父宮ラグビー場では拓大が法大に21−3で勝利。それぞれ3勝3敗となり、全8チーム中上位5チームに与えられる大学選手権出場枠の争いが混沌としてきた。駒沢陸上競技場では東海大が中大を59−7で下し、流経大と並んで6戦全勝、中大は2勝4敗となった。
大雨のなか、前半は3−0と法大がリード。拓大は後半9分にトライライン直前でラックを重ね、LOヘル・タウアテ・ヴァル・ウヴェが飛び込み勝ち越しに成功した。LOウヴェは18分、最後列に入っていた敵陣ゴール前左スクラムからそのままボールを持ち出し、突破。左タッチライン際で待つWTB永野秀佳がパスを受け、止めを刺した。37分のLOウヴェの2トライ目で勝負を決めた拓大は終始、肉弾戦で優勢だった。
勝った遠藤隆夫監督は、「ウヴェはいつも通り。チームの中心となっている。最初のタックラーが前に出ていたから、(その後発生するボール争奪局面での)コンタクトで勝てた」と振り返り、「やってきたことを100パーセント出せるチームを目指している。しっかり勝って大学選手権に行きたい」。24日、東京・上柚木公園陸上競技場で中大との最終戦に臨む。
敗れた小野木修監督は「向こうが雨の中での戦いを徹底してきた。ブレイクダウン(ボール争奪局面)も越えられ(相手に押され)てしまいましたね」。悪天候のためボールが手につかずミスを連発、接点で後手に回ったことを悔やんだ。選手権へは、25日の秩父宮での日大戦に勝てば自力で出場可。敗れれば24日の試合で拓大が勝った場合などに進出を決められる。
(文・向 風見也)