国内
2012.10.20
サントリー×パナソニック 攻撃貫いたサントリーが開幕7連勝!
序盤、前年度準優勝のパナソニックが長所の組織的守備で粘る。昨季王者のサントリーは、敵陣深くまで攻め込みつつ何度かミスをする。攻める側のHO青木佑輔は語る。
「もう少し我慢すればトライだったのに先を急いで(不用意に)パス。でもハーフタイム、その反省が出た」
20−20で迎えた終盤、ハーフ線近くの自軍スクラムで、相手がレフリーの合図より早く組む反則を犯す。交替したてのパナソニックPRホラニ龍シオアペラトゥーが、勢い余って前に出過ぎた。「向こうのやる気が裏目に出たかな」と最前列の青木。ここからサントリーは速攻を仕掛ける。前半の課題は修正済み。丁寧に接点を作り、パスを繋ぐ。後半22分、SOトゥシ・ピシが決勝トライを決める。SH日和佐篤は、「いいシェイプ(攻めの型)ができればいいアタックができる」。一方、失点したLO劉永男は「コミュニケーションが上手く取れなかった」。機能していた守りが、その局面では乱れたか。2012年10月20日のトップリーグ第7節、東京は秩父宮ラグビー場での第2試合はこれで勝負が決まり、結局サントリーが34−20で開幕7連勝を飾った。敗者は4勝3敗。
(文・向 風見也)