ワールドカップ 2012.10.10

2015W杯はサッカー場だらけ? クラブラグビーの最大競技場外れる

2015W杯はサッカー場だらけ? クラブラグビーの最大競技場外れる

 2015年ラグビーワールドカップの大会組織委員会(ER2015)が8日、試合会場の候補に挙がっている17のスタジアムを発表した。
 今夏に行われたロンドン五輪のメイン会場、「オリンピック・スタジアム」もリスト入り。そこよりも大きいラグビーの聖地「トゥイッケナム・スタジアム」と、世界最大級のサッカー場「ウェンブリー・スタジアム」も8万人以上を収容できる主要会場として期待されている。ウエールズが誇るミレニアム・スタジアムも入った。
 サッカーの人気チーム、マンチェスター・ユナイテッドFCのホームである
「オールド・トラッフォード」もリストに残ったが、3位決定戦の候補地だったアーセナルFCが所有する「エミレーツ・スタジアム」は外れた。
 また、強豪レスター・タイガースの「ウェルフォードロード・
スタジアム」(最大収容:24,000人)は、イングランドのラグビークラブチームが所有するスタジアムとしては最大だが、含まれなかった。2015年までに3万人収容可能となるよう増設する計画があったものの、同じレスター市内では32,000人のキャパシティを持つ「キングパワー・スタジアム」(レスターシティ・スタジアム)が選ばれている。
 組織委員会のER2015はウェルフォードロード・ スタジアムを外した理由について、ピッチの大きさがIRB(国際ラグビーボード)が定めている基準を満たしていないと説明。最低でも、95メートル×68メートルのサイズが求められているのに対し、ウェルフォードロードのピッチは91メートル×64.5メートルであるため。
 その一方で、クラブのラグビーグラウンドでは唯一、グロスターの本拠地「キングスホルム」がリストに残った。
 17の候補地のうち、ラグビースタジアムが選定されたのはわずか3会場
。多くがサッカースタジアムであるため、ラグビー専用会場をもっと活用すべきとの批判もあるが、収容力で勝っているのはサッカースタジアムであり、イングランド側はワールドカップ開催料としてIRBに8千万ポンド(約100億円)を保証しており、赤字にならないよう、全48試合で290万枚のチケットを売らなければならない、という事情がある。
 準備を進めているER2015は、今年12月3日に2015年ラグビーワールドカップの組分けを決定し、会場(10〜12)は来年早々にも発表する予定。


 


2015



<2015年ラグビーワールドカップ 候補スタジアム>


 


1.ヴィラ・パーク (バーミンガム/収容人数:42,788)
2.ブライトン・コミュニティ・スタジアム (ブライトン/27,350)
3.アシュトン・ゲート・スタジアム (ブリストル/21,497)
4.ミレニアム・スタジアム (カーディフ=ウエールズ/74,500)
5.コベントリー・スタジアム (コベントリー/32,609)
6.プライド・パーク (ダービー/33,597)
7.キングスホルム・スタジアム (グロスター/16,500)
8.エランド・ロード (リーズ/37,697)
9.キングパワー・スタジアム (レスター/32,488)
10.オリンピック・スタジアム (ロンドン/80,000)
11.トゥイッケナム・スタジアム (ロンドン/82,000)
12.ウェンブリー・スタジアム (ロンドン/90,000)
13.オールド・トラッフォード (マンチェスター/75,765)
14.スタジアム mk (ミルトンキーンズ/22,000 → 32,000 増設予定)
15.セント・ジェームズ・パーク (ニューカッスル/52,387)
16.セント・メリーズ・スタジアム (サウサンプトン/32,689)
17.スタジアム・オブ・ライト (サンダーランド/49,000)


 

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