女子
2012.09.24
【中国ラグビーリポート】 中国女子大躍進 2016五輪までに世界レベルへ
女子7人制中国代表・劉艶キャプテンの満面の笑顔
(撮影:萬井 淳)
先週末に開催された上海セブンズでは女子の試合も行われ、中国代表、香港代表、台湾代表、上海選抜の4チームで争われたが、3週間の合宿期間を経て大会に臨んだ中国代表が、決勝で香港代表を31−0の大差で軽く一蹴。女子セブンズでのアジア最強の座を耽々と狙っているその片鱗を見せた。
「短期的な目標ならインド(アジアセブンズシリーズ次回開催国)で優勝を狙いたい。で、最終的には2016年の五輪で、ベスト8に入ることかな。私が出られるかはわからないけど」と劉艶主将は語る。中国ラグビーシーンでは最も普遍的な、高校までは別競技、大学からラグビー、という競技歴を持つ26才。高校までは短距離と走り幅跳びを専門種目にしており、現在でも100メートルを12秒フラットで走る。決勝でも1人で4本のトライを決めたフィニッシャーだ。
「ラグビーってハードなスポーツだし、中国ではあまり普及してないから、乱暴な運動だとか誤解されたりしない?」と尋ねてみたが、「全然! 見ていても爽快なスポーツでしょ? 私はラグビーで団体競技の楽しさを覚えたし、友達も増えたし、本当に良いスポーツだと思います」との答えが笑顔と共に返ってきた。
世界のトップレベルに手をかけるのは、男子代表より早いかもしれない。
(文・写真:萬井 淳)
女子決勝で香港を圧倒した中国(赤)。2016年五輪へ向け、日本にとって強力なライバルとなる
観客は約2000人も集まるようになり、ますます発展が期待される中国ラグビー界