国内
2012.09.20
TL第4節の注目カード 「東芝×パナソニック」は22日 両陣営はこう見る
日本最高峰のラグビートップリーグは22日、東京・秩父宮ラグビー場で昨季4強の東芝と同準優勝のパナソニックが第4節を戦う。前半節屈指の好カードを控え、両チームの監督とも目指すスタイルを貫きたいと誓う。
個々が倒れずに前進する「スタンディングラグビー」が身上の東芝は、和田賢一監督が「真っ向勝負」をすると宣言。高温多湿であろう当日のグラウンドコンディションにあって、汗でボールが滑りやすくなりそうだ。またシーズン終盤のプレーオフでの再戦も予想されるため、互いに攻撃の選択肢を狭める可能性もある。そんな状況下、和田監督は「(使用できるオプションは)限られてくるかもしれない。ただ、サインプレーで裏か、表か(1つのサインプレーでも2通りの動き方があり、そのうちどちらを使うか)など、この時期ならではの駆け引き、戦い方がある。FWを前面に押し出しながら、その後のボールの運び方でどのようにするかの駆け引きが…」と語り、最後はこう結んだ。
「まぁ、駆け引き、駆け引きと言っていますけど、やはり真っ向勝負。それをしないと(味方に有利な形で)ボールが出ないし、プレッシャーのかけ方も違ってくるので」
パナソニックの中嶋則文監督は、春先から意識している通り攻守で果敢に前に出たいと話す。15日の秩父宮であった第3節で、東芝はNTTドコモを64−12と下した。「身体をぶつけて前進する原点に戻られていた。手強い」とライバルを分析した中嶋監督は、「身体を当てないと(相手の攻撃は)止まらない」と語る。「前に出てプレッシャーをかけ続けて、私たちの攻撃時間を増やしたい」と続けた。
(文・向 風見也)