海外
2012.09.15
タラナキがランファリーシールド防衛 ITMカップでは唯一無敗
ニュージーランドの北島ニュープリマスで15日、『ランファリーシールド』のタイトルが懸かったタラナキ対カンタベリー戦が行われ、“王者”タラナキが18−9で勝ち、防衛に成功した。
ランファリーシールドとは、1902年に当時のニュージーランド総督ランファリー卿により贈呈された「盾」のことで、ボクシングにおけるチャンピオンベルトのような存在だ。盾を保持する王者は他チームの挑戦を受けなければならず、最初に盾を与えられたオークランドが1904年にウェリントン相手に防衛戦を行って以来、100年以上もこの盾をめぐる熱い争奪戦が続いている。ラグビー王国NZでは1976年に、複数の州代表による国内選手権、NPC(ITMカップの前身)が始まったが、ランファリーシールドの権威は不変で、現在も人気は高い。
タラナキは昨年8月にサウスランドから伝統の盾を奪って以来、防衛を続けている。カンタベリーとの試合はITMカップの第7節ゲームでもあり、同大会5連覇を狙う難敵をも退け、唯一の無敗で2冠達成に向け前進した。
チームの主力には、2012年スーパーラグビーでチーフスの主将として初の栄冠を掲げたLOクレイグ・クラークや、元オールブラックスの、FLジャラド・ホエアタにスコット・ウォルドロム、LOジェイソン・イートン、7人制のスターだったFBカート・ベイカーなどがいる。現オールブラックスとして南半球4カ国対抗戦「ラグビーチャンピオンシップ」に参戦中のHOアンドリュー・ホアやSOボーデン・バレットも、ITMカップ終盤に合流する予定だ。
タラナキは次節でオークランドと対戦するが、この試合に『ランファリーシールド』のタイトルは懸かっておらず、9月29日のマナワツ戦が次の防衛戦となる。