王者サントリー相手にタックル連発の九州電力CTB黒木 「痛いです」

九州電力のシャイニングスター、CTB黒木孝太
(撮影:BBM)
今季3シーズンぶりに日本最高峰のトップリーグへ昇格した九州電力は8日、東京・秩父宮ラグビー場での第2節で、昨季王者のサントリーに29−34と応戦。4トライ以上を奪取し7点差以内だったため、リーグ戦の勝ち点2を獲得した。なかでもCTB黒木孝太は、日本代表経験が豊富な面々に鋭い出足のタックルを何度も喰らわせた。
CTBニコラス ライアンを2度にわたり仰向けにさせた。後半27分、地面上のCTB平浩二が持つ球に手を伸ばし、倒れたままボールを手放さないノット・リリース・ザ・ボールの反則を誘った。自らと同ポジションで日本代表の経験がある2人を苦しめた黒木は、「(ボール争奪局面の)近場、近場で攻めてくるだろうなと予想はしていた。速いプレスを仕掛ければミスをしてくれるというのが、ウチの考えでもあった」。自らのタックルは、チーム内での意思統一の産物だと話した。サントリーの比較的浅めな攻撃ラインの特徴、自ら前進しつつ短いパスを放るSOトゥシ・ピシのプレースタイルへの対応が上手くいったようだ。「相手がニコラス ライアンだ、とは意識はしていなかったですけど、平さんには同じ日本人として勝てればなという気持ちはありました。一生懸命すぎて、あまり覚えていないんですけど」。試合後、ニコラスは痛めた左膝内側に氷をあてていた。
日向高、明大を経て入部7年目の黒木は、「タックルはただ自然に行っているだけで、自分が特別ディフェンスですごい選手だなんて思ったことはないんです」。サントリー戦後、身体は大丈夫かと聞かれ、「いや、痛いです。本当は、痛いの好きじゃないんですけど」と小さく笑った。九州電力は16日、愛知・瑞穂ラグビー場でトヨタとの第3節に臨む。
(文・向 風見也)