各国代表 2012.09.10

呪われたワラビーズ主将 3人目ゲニアも負傷で全治6カ月

呪われたワラビーズ主将 3人目ゲニアも負傷で全治6カ月


genia


ゲニアのプレー再開は来年3月か。6月にはブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦があり、完全復活が待たれる
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)


 



 9月8日の南アフリカ代表戦で南半球4カ国対抗戦「ラグビーチャンピオンシップ」初勝利を挙げたオーストラリア代表(ワラビーズ)だが、キャプテンのSHウィル・ゲニアがその試合でハイボールを競って着地した際に右膝をひねり、前十字靱帯断裂で全治6カ月と診断されたことが明らかになった。
 2011年ワールドカップでオーストラリア代表主将を務めたLOジェームズ・ホーウィル(レッズ)は、今年5月のスーパーラグビー(ブランビーズ戦)で右太もも裏を痛め、長期離脱が決定。替わりに新リーダーとなったFLデイヴィッド・ポーコックは8月18日のニュージーランド代表戦で右膝を負傷し、手術を受けてゲニアに舵取り役を託していた。先導者が不在となり、ワラビーズはこの1年間で4人目のキャプテンを選ばなければならなくなった。地元メディアでは、「呪われたキャプテン」という不吉なワードがおどる。ロビー・ディーンズHCは、これ以上公式に主将を立てる必要はないとの考えを示しているが、緊急事態のリーダー候補には、今年限りで引退する34歳のベテランLO、ナイサン・シャープの名前が挙がっている。
 ゲニアは今年のスーパーラグビー豪州最優秀選手でもあり、戦力としてもその穴は大きい。バックラインの中心選手2人、万能BKジェームズ・オコナーとCTBパット・マッケイブが故障から復活してスコッドに合流したが、オコナーの戦列復帰は今月29日の南アフリカ代表戦以降になる見込み。
 ワラビーズは今週末に地元ゴールドコーストで、歴史的初勝利を狙っている南米からの新参者、アルゼンチン代表と対戦する。


 

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