海外 2012.08.26

ツイッターで問題発言の有望株 ノーサンプトンを解雇

ツイッターで問題発言の有望株 ノーサンプトンを解雇

 ツイッターでオリンピック選手に対して人種差別ともとれる発言をし、渦中の人となっていた南アフリカ出身のHOブレット・シャーマンが、所属していたノーサンプトン・セインツ(イングランド)を解雇されたことが明らかになった。24日、チームが公式に発表した。
 25歳の有望株であったシャーマンは、8月に行われていたロンドン・オリンピックの男子陸上競技5000メートル決勝前、イギリス代表のモハメド・ファラーについて、「パキのために…つまり、イギリスのために走るモハメドに幸運を」とツイートしていた。英語圏で“パキ”とは、パキスタンや南アジア出身の移民を侮辱する差別用語として用いられる場合がある。モハメド・ファラーはパキスタン生まれではないが、内戦問題を抱えるアフリカのソマリア出身で、8歳のときにイギリスへ移住したイスラム教徒。ロンドン五輪では、5000メートルと1万メートルで2つの金メダルを獲得した。
 ノーサンプトンは契約解除の理由について、「シャーマンは膝の故障により今年1月からプレーできておらず、完全なフィットネスを取り戻す見込みがないため」と説明。しかし、問題のツイッター発言は世間から批判を浴び、チームは懲戒処分を検討していた。
 シャーマンはツイート後すぐに謝罪し、アカウントを削除したが火種は消えなかった。
 強豪プレトリア・ボーイズハイスクールの元主将で、ブルーブルズでプロのキャリアをスタート。2008年に渡英し、ノーサンプトンの2番手HOにまで成長していた。シャーマンは南ア出身だがイギリスのパスポートを持っており、将来のイングランド代表入りを目指していたといわれている。


 

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