海外 2012.07.01

スーパーラグビー大詰め チーフスがNZ制覇 プレーオフ一番乗り

スーパーラグビー大詰め チーフスがNZ制覇 プレーオフ一番乗り

 6月のテストマッチブレイクが終了し、先週末からスーパーラグビーが再開した。南半球の最強クラブを決めるこの大会、上位6チーム(豪州・NZ・南アの各カンファレンス優勝チームと、それ以外の上位3チーム)がプレーオフに進むのだが、チーフスがニュージーランド・カンファレンス優勝を決め、一番乗りでノックアウトステージに駒を進めた。
 6月29日にハイランダーズを27−21で破ったチーフスは、12勝2敗で勝点62。同カンファレンス2位で追っていたクルセーダーズが30日のハリケーンズ戦を22−23で落としたため、9勝5敗(勝点52)と伸びず、残り2試合で勝点で並んでも勝数ではチーフスが上回るため、NZトップが確定した。それでも、リッチー・マコウ、ダン・カーターといったオールブラックスのスターを多数擁するクルセーダーズは、4年ぶり8度目の優勝を虎視眈々と狙っており、総合順位5位でプレーオフ圏内をキープしている。


 


 一方、南アフリカ勢でトップに立つストーマーズは、またしてもボーナスポイント(4トライ以上で1点)を獲得できなかったもののの、最下位ライオンズ相手に27−17で確実に勝利ポイント4を上積みし、12勝2敗(勝点58)で南ア1位、総合2位の座を守った。2年ぶりの王座奪還を狙うブルズがチーターズから6トライを奪って40−24で勝ったため(勝点54)、差は1ポイント縮まったが、ストーマーズの残り2試合はプレーオフ争いから脱落した下位のチーターズ(7月7日)と、レベルズ(同14日)が相手のため、ストーマーズ優位は変わらない。


 


 そして、オーストラリア・カンファレンス優勝を狙うブランビーズは、フォースを28−17で降し、9勝5敗(勝点54)とした。昨季チャンピオンのレッズもレベルズを32−17で破り、9勝5敗(勝点49)としたが、勝点5ポイント差に加え、得失点差でも大きなアドバンテージがあるブランビーズが7月7日のワラタス戦でボーナスポイント付きの勝利を収めた場合、レッズの豪州カンファレンス制覇のチャンスはほとんどなくなる。ワイルドカードをめぐっても、レッズは総合7位とボーダーラインの下に位置するため、苦しい状況に立たされた。


 


 NZカンファレンスを制したチーフス以外で、プレーオフ進出の可能性を残すのは、南ア1位のストーマーズ(勝点58)、豪州1位のブランビーズ(54)、総合4位ブルズ(54)、5位クルセーダーズ(52)、6位ハリケーンズ(49)、7位レッズ(49)、8位シャークス(49)、9位ハイランダーズ(45)まで。
 次週は、「チーフス対クルセーダーズ」「レッズ対ハイランダーズ」「シャークス対ブルズ」という好カードが組まれており、生き残りをかけた激闘サバイバルが繰り広げられるに違いない。


 


 


※ 2012 スーパーラグビー順位表
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=100061&code_s=10031001



 


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クルセーダーズ戦で2トライし、勝利をつかんだハリケーンズ主将コンラッド・スミス。優勝争いにも残った
(撮影:Yasu Takahashi, Nichigo Press/写真はワラタス戦より)


 

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