イタリアの財政難アイロニ　セルティックリーグから離脱決定

　イタリア・ラグビー協会は６日、財政的問題を抱えているクラブチーム「アイロニ」のセルティックリーグ（ラボダイレクト・プロ12）参加資格を取り消すと発表し、今季限りで同チームはリーグから離脱することを明らかにした。
　現地報道によると、成績不振に苦しむアイロニはメインスポンサーが撤退することとなり、現在、約400万ユーロ（約４億2500万円）の借金を抱えているという。

　セルティックリーグは、2001年の発足からしばらくは、ウエールズ、スコットランド、アイルランドのトップクラブおよび地域代表チームにより行われていたが、2010−2011年シーズンからイタリア勢２チームの参入が決定。既存チームのヴィアダーナやグラン・デュカート・パルマなどからトップ選手を集めて、2010年にイタリア北東部のスーパークラブチームとして創部されたアイロニは、ベネトン・トレヴィゾとともに欧州３大プロリーグのひとつに挑戦していた。
　しかしながら、初参戦の昨季は全22試合でわずか１勝しかできず、今季も４勝15敗の最下位と苦しんでいる。
　現在12チームで行われているセルティックリーグは来季も同チーム数を維持する予定で、イタリア協会は４月25日までに関心を示したクラブのなかから、アイロニの代わりとなるチームを探さなければならない。
　悲しい春を迎えたアイロニだが、今季の残り３試合は最後まで戦うことができ、５月５日にホームで開催されるオスプリーズ戦がラストゲームとなる。