各国代表 2012.03.20

新生ジャパン廣瀬主将 経験は「普段、自然と活きるものだと思います」

新生ジャパン廣瀬主将 経験は「普段、自然と活きるものだと思います」

 エディー・ジョーンズ新ヘッドコーチ(HC)が率いる初の日本代表メンバー30人が19日、東京・青山にある日本ラグビー協会で発表された。主将はトップリーグキャプテン会議代表のWTB廣瀬俊朗が務める。「まずはエディーさんが求めていることをしっかりとやりたい」と語った。
 所属の東芝では2007年度から4季、主将を務めた。「全員の意見を合わせたら、大体、正解になる」と、部員間のコミュニケーションを深めるリーダーシップでチームを統率。’08、’09年度とトップリーグを制した。’10年度からトップリーグの各チームの代表選手が集まり普及活動、社会貢献活動に寄与するキャプテン会議で代表となる。「キャプテン会議をやったことは大きい。本質的には皆を信じてやる。尊敬を持って。尊敬なしには何もないですから」。さまざまな組織でリーダーを務めた経験は、「普段、ラグビーの練習中とか、そういうところで自然と活きるものだと思います」と話した。
  「(廣瀬は)分別がある。そうした選手が日本代表には必要」と考えるジョーンズ新HCは、「(代表では)いろんなスタイルのチームの、ゲームに対する考えも違う人たちが1つのチームで戦う。(主将には)皆の考えを感じ、1つにできる人が必要。ワールドカップで戦った主将を見てください。リッチー・マコウ(ニュージーランド代表)、ジョン・スミット(南アフリカ代表)…。ファンタスティックなキャプテンだったと思います。廣瀬もそうした気質を持っていると思います」とも語る。今季まで、東芝と同じく東京・府中を本拠地とするサントリーの監督だったとあって、「東芝とサントリーは犬猿の仲。でも、本当はすごく仲良しで、情報交換をしている。本当にいい主将」。普段の試合分析、人間観察の結果、指名に至った。


(文・向 風見也)

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