海外
2012.02.29
足首骨折で長期離脱中のビースト 問題抱える心臓も徹底治療へ
テンダイ“ビースト”・ムタワリラ
1月末のトレーニング中に右足首を骨折し、今季スーパーラグビーへの参戦は5月下旬と予想されているシャークス(南アフリカ)の怪力PRテンダイ“ビースト”・ムタワリラだが、以前から問題を抱えていた心臓の検査と治療のため、世界最新の設備が整うケープタウン市内の病院に入院していることが明らかとなった。
地元のスポーツ情報サイト『sport24』によれば、ムタワリラの動悸(どうき)に関する問題は遺伝的なもので、「彼のラグビー人生に影響するほど深刻なものではない。以前にも何度か経験していることだ」とチームドクターはコメントしている。南アフリカ代表として昨年のワールドカップにも出場したジンバブエ出身の26歳は、愛称「ビースト(野獣)」で親しまれているものの、激闘続きで体は痛んでおり、右足首の負傷で長期離脱している今だからこそ、心臓など問題箇所の治療をする絶好の機会だとシャークスは前向きにとらえている。
スーパーラグビー初優勝を目指すシャークスだが、国民的英雄だった前南ア代表主将のHO/PRジョン・スミットがヨーロッパへ去ったこともあり、代表32キャップを持つムタワリラはフロントローに欠かせない存在。当然、ナショナルチームでの活躍も期待されており、6月のテストマッチに間に合うかどうかも注目を集めている。