サントリー　「準備の仕方は変わらない」（ジョーンズ監督）

　高いスキルとフィットネスを基盤に果敢な攻めを見せ、今季ラグビートップリーグ４強によるプレーオフに進出したサントリー（リーグ戦１位）は19日、NECと対戦する。エディー・ジョーンズ監督は「NECさんはディフェンスのチーム。いかにプレッシャーをかけるか…。ベストなプレーを見せたい」。相手の強みを消しつつ、自軍の強みを出すと宣言する。
　16日にあった実戦形式の全体練習では、控え主体のチームのFL、WTBが他のメンバーとは違う色のビブスを着用。当日の相手のキーマンであるFLニリ・ラトゥ主将とWTBネマニ・ナドロへの警戒心を、主力組に植えつけるためだ。この日は、NECの接点際での動きをイメージしたメニューも多く行われていた（その後のメンバー発表でWTBナドロのベンチスタートが決まった）。
　もっとも、「自分たちがアタックをすることで相手のラグビーをさせない（という考え）」とPR畠山健介は語る。ジョーンズ監督も「準備の仕方は変わらない」と、同部のスタイルである「アグレッシブ・アタッキング」の貫徹を宣言した。リーグ戦中は先発メンバーを頻繁に入れ替えていたが、短期決戦では「ベストメンバー。22人（で戦う）」と日本語で話した。
　サントリー対NECの一戦は14時、東京・秩父宮ラグビー場でキックオフ。

（文・向 風見也）