国内 2011.12.31

尾道FB久内 悔しさ滲ませながら未来見据える

尾道FB久内 悔しさ滲ませながら未来見据える


 全国高校ラグビーは30日までに2回戦が終了した。28日にあった1回戦では尾道(広島)と春日丘(愛知)が対戦。2年連続の同カードとなった初戦で、尾道のFB久内崇史は後半22分に「外が空いていた。行こう(と決めていた)」と左中間に同点トライを決めた。しかし、その後スコアは変わらず19−19と引き分け。抽選の結果、尾道の初戦敗退が決まった。チームのエースだった久内は試合後、「花園で受けてしまった。ボールを持ったら囲まれていた」と悔しさを滲ませた。
 身長184センチ、体重81キロの体躯で、大きなストライドのラン、距離の出るキックを長所とする。2011年8月には7人制の日本選抜に唯一の高校生として入り、上海セブンスに全5試合に出場した。「(相手は)アジアの選手が多かったが、身体がでかくて強かった。(自分は)まだまだ未熟」と言いつつ、「タックルとテクニックは通用する」。世界と自分の距離感を掴めた。
 卒業後は筑波大に進学予定だ。「このチームで1年目から出るというより、日本一になる。倒れない、決定力のある選手になりたい」。目には涙を浮かべつつ未来を見据えた。


(文・向 風見也)


 

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