各国代表
2011.12.09
イングランド代表の“臨時”ヘッドコーチ決定 6カ国対抗で指揮
イングランドのラグビー協会(RFU)は現地時間8日、空席となっていた代表ヘッドコーチのポストに、同協会エリート選手育成の最高責任者であるスチュアート・ランカスターが就任すると発表した。42歳。2011ワールドカップで指揮を執ったマーティン・ジョンソンは、惨敗の責任をとって11月に辞任を発表していた。
FWコーチとして新ヘッドを支えるのは、1999ワールドカップにイングランド代表PRとして出場し、2011年大会ではジョンソン監督のアシスタントを務めたグラハム・ローントリー。そして、現役時代はキックの名手として13人制と15人制で活躍し、2010年からサラセンズ(プレミアシップ)でコーチを務めているアンディ・ファレルがBK指導を担当する。
しかし3人はあくまで、来年2月から3月にかけて行われるシックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)の“臨時”コーチであり、イングランド協会は来年6月の南アフリカ遠征までにはフルタイムの“正規”コーチ陣を決定する予定。そのヘッドのポジションは、2011ワールドカップでニュージーランド代表のアタックコーチとして優勝を遂げたウェイン・スミスか、前イタリア代表監督である南アフリカ出身の名将ニック・マレットが有力候補と見られている。さらには日本代表を約4年半指揮して10月中旬に辞任を表明したジョン・カーワンも強い意欲を示しており、イングランド代表再生の道を誰に託すのか、狂想曲はしばらく続きそうだ。