イングランドはW司令塔で準々決勝フランス戦へ
イングランド代表のマーティン・ジョンソン監督は6日、2011ラグビーワールドカップNZ大会・準々決勝フランス戦(8日・オークランド)の出場予定メンバーを発表し、ウィルキンソンとフラッドの司令塔2人を先発で同時起用することが明らかになった。2人が一緒に先発出場するのは8度目。
大接戦となったプールBのスコットランド戦で途中出場し、WTBアシュトンのトライを演出したフラッドは、足の状態が悪い副キャプテンのCTBティンドルに代わり「12番」をつけ、エース番号「10」はこれまで通りウィルキンソンが確保した。
2003年大会決勝で優勝を決めるドロップゴールを放つなど、ゴールデンブーツが最大の武器であるウィルキンソンだが、今大会のキック成功率は45%と絶不調のため、状態が上がらなければキッカーはフラッドが務めることも考えられる。ちなみに、これまでのテストマッチで1244点を挙げているウィルキンソンが7点を獲得すれば、故障離脱したNZ代表カーターが持つ世界記録(1250点)を更新する。
FW先発陣では、22歳のLOロウズをベンチに下げ、「5番」には32歳のパーマーを起用。NO8には、ワールドカップ後にリコー入りが決まっている26歳ハスキルではなく33歳のイースターを入れるなど、ベテランの経験値にかけてきた。
また、スコットランド戦で左WTBを務めたアーミテージが危険なタックルで1試合の出場停止処分を受けたため、同ポジションにはクエトーが復帰する。
ジョンソン監督は「フランスは非常に危険なチーム。プール戦で苦戦した彼らが失うものはなく、決して油断はできない。テンポのよいラグビーを意識して、とにかく最初の20分間が大事」と警戒感をあらわにした。
<2011 Rugby World Cup イングランド代表 出場予定メンバー / 10月8日・準々決勝 フランス戦>
1.M・スティーヴンス 2.S・トンプソン 3.D・コール 4.L・ディーコン 5.T・パーマー 6.T・クロフト 7.L・ムーディー(主将) 8.N・イースター 9.B・ヤングス 10.J・ウィルキンソン 11.M・クエトー
12.T・フラッド 13.M・トゥイランギ 14.C・アシュトン 15.B・フォーデン
16.D・ハートリー 17.A・コルビシエロ 18.C・ロウズ 19.S・ショウ 20.J・ハスキル
21.R・ウィグルスワース 22.M・バナハン