トンガが開幕戦のメンバー発表 主将「22人が115%の力を出し切る」
ワールドカップ開幕戦で開催国ニュージーランドと激突するトンガ代表のイシトロ・マカ監督は7日、出場予定メンバー22名を発表した。
注目は、いまやヨーロッパラグビーで最強プロップのひとりに数えられるソアネ・トンガウイハ(ノーサンプトン・セインツ)。7月のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)は欠場しており、チームのスクラム力は確実にパワーアップした。ダイナミックな走りも魅力で、タテへの突進がオールブラックスの壁を崩せば、躍動感あるバックスが生きてくる。
同じくPNC欠場組ながら、監督の弟であり、力強いボールキャリアーとしてフランス大会で光を放ったルースFWフィナウ・マカが、キャプテンとしてチームをまとめる。左足首を痛めて火曜日のトレーニングを見送ったが、開幕戦へ向けて闘志は高まっている。「1番から22番まで、全選手が115%の力を出し切るつもりだ。相手はプレッシャーを感じるだろうが、自分たちにそんな必要はない。世界に、トンガの力を示したい」と豪語したリーダー。オールブラックス側がフィジカル戦を想定して大型CTBコンビ(ウィリアムズ&ノヌー)を起用してきたが、あまり意識しておらず、チームの命運を握る「規律」を重要ポイントのひとつに挙げた。
過去のワールドカップでは一度もベスト8入りしたことがないトンガだが、前回大会ではチャンピオンの南アフリカ、2位イングランド相手に大接戦を演じており、今大会も台風の目となりそうな雰囲気あり。ニュージーランドにはトンガからの移民も多く、歓迎式典で多くの熱狂的ファンから大声援を受けた“イカレ・タヒ”のムードは、最高潮に近づいている。
<2011 Rugby World Cup トンガ代表 出場予定メンバー/9月9日・NZ戦>
1.S・トンガウイハ 2.A・ルトゥイ 3.T・フィリセ 4.P・へヘア 5.J・トゥイニアウ 6.S・カラマフォニ 7.F・マカ(主将) 8.V・マアフ 9.T・モア 10.K・モラス 11.S・ピウタウ 12.A・マイレー
13.S・フファンガ 14.V・イオンギ 15.V・リロ
16.E・タウカファ 17.A・タウマロロ 18.K・プル 19.S・ティマニ 20.S・ヴァハフォラウ
21.S・フィシラウ 22.A・ファタフェヒ