各国代表 2011.05.01

香港での苦戦で国際試合の厳しさを思い出した日本代表 リベンジへ

香港での苦戦で国際試合の厳しさを思い出した日本代表 リベンジへ

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香港代表の必死のディフェンスは日本代表の足を何度も止めた



 日本代表を率いるジョン・カーワンHC(ヘッドコーチ)にとっては大いに不満が残る2011年の船出だった。
 4月30日、日本代表はアジア5カ国対抗の初戦として香港代表と対戦した。45−22で勝利したものの、ディフェンス、セットップレー、ブレイクダウンの苦戦は、ワールドカップを控えるアジア王者日本に少なからぬ不安を抱かせたに違いない。立ち上がりの悪さを修正して、前半を31−3で折り返したものの、後半は香港に3トライを献上するなど、ラスト40分間は14−19と格下の反撃に後ずさりしてしまった。
「収穫点を挙げるとすれば、勝ったという事実だけ。大いに不満だが、今シーズンの後半に悪い点が露呈するよりも、現時点で課題が明らかになってよかった。やるべきことはたくさんある」とカーワンHCは振り返った。
 この試合で日本が獲得したトライは計7本(前半5本)。NO8ホラニ龍コリニアシの先制トライに続き、SOショーン・ウェブ、WTB小野澤宏時、FLマイケル・リーチも5点を記録した。サモア生まれのWTBアリシ・トゥプアイレイはハットトリックの活躍で存在感をアピール。
 しかし、一時は30点差をつけながら完全に押し切れないあたりは、チームとして十分に機能していなかったと批判されても仕方がない。カーワンHCも、「ボールを十分に確保できず、我々は平常心を失っていた。特に後半は動きが鈍ってしまった」と厳しい表情を崩さなかった。
 一方、声を弾ませたのは香港のダイ・リーズHC。「相手にプレッシャーを与えることができた。日本戦としては、近年で最高のパフォーマンスを見せたと思う。選手たちも大いに自信を持ったに違いない」。
 香港は、後半開始早々にFBロス・アーマーが自陣10メートルからブレイクスルーに成功すると、途中出場のWTBアレックス・マックイーンが鮮やかなサポートで日本のディフェンダーを振り切り、1本目のトライを獲得した。2本目は、相手22メートル内でのブレイクダウンから、FLマーク・フーセンが日本のガラ空き防御網を破り、インゴールへ飛び込んだ。そして後半23分には、香港の22メートル内で攻めていた日本にハンドリングエラーが生まれると、こぼれ球を拾ったWTBロウワン・バーティーが快足を飛ばし、約80メートルの独走トライを決めた。
「我々には50−50のチャンスが2回あり、その両方ともきっちりトライにつなげた。前半は劣勢に立たされてしまったが、コンタクトエリアでの奮闘が力強い反撃につながったと思う」と、香港代表キャプテンのトム・マッコールも仲間を称賛した。「決して諦めなかったチームを誇りに思う。4トライ以上で得られるボーナスポイントを逃したのは残念だが、今日の試合で日本と対等に戦えることを証明できた」。
 日本代表の菊谷崇キャプテンは多くを語らなかった。ただ、リベンジへの闘志を静かに燃やす。「次の試合までに一度整理をして、落ち着いて考えて、試合に臨みたいと思います」。
 次の舞台はタイ・バンコク。5月7日、日本代表はカザフスタン代表と対戦する。


 


(レポート・写真協力/アジアラグビー協会)

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