セブンズ
2011.04.19
オセアニアではラグビー協会とオリンピック委員会が協定締結 「金」へ期待大
オセアニアラグビー協会は4月15日にウェリントン(ニュージーランド)で年次総会を開き、オセアニアオリンピック委員会とともに、2016年リオデジャネイロ・オリンピックに向けての歴史的協定書にサインを交わした。強力なパートナーを得たオセアニアラグビー界は、普及・強化に向け大きく前進することになる。
オセアニアはラグビー熱狂地帯として知られており、1999年から始まった「セブンズ・ワールドシリーズ」ではこれまで、ニュージーランド、フィジー、サモアが総合チャンピオンに輝いている。また「2009年セブンズ・ワールドカップ」では女子オーストラリア代表が世界一になるなど、オリンピックで優勝候補になるのは間違いない。
人口が少なく、経済的にも劣勢である太平洋島嶼(とうしょ)国の人々にとって、ラグビーは希望の星であり、1996年のアトランタ・オリンピックでトンガ人ボクサー(スーパーヘビー級)のパエア・ウォルフグラムが銀メダルを獲得して以来の夢に、期待は高まっている。
しかしながら、2009年10月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で7人制ラグビーが正式種目として採用されるまで、国際ラグビーボード(IRB)はプレゼンテーションで男女とも「12チーム」参加を明言してきた。もし出場国の増加が認められなければ、わずかな出場枠をめぐるオセアニア予選は、最大の激戦区になるのは間違いない。