元7人制日本代表主将の小澤大が引退。W杯戦士のマレ・サウ、南ア代表ルルーもトヨタ退団。
2022-23シーズンのリーグワン(ディビジョン1)を6位で終えたトヨタヴェルブリッツが4月28日、退団する選手・スタッフを発表した。
2012年から在籍した日本人最年長で、セブンズ(7人制)日本代表の主将を務め国際舞台でも活躍したFB小澤大が引退。5月に34歳の誕生日を迎える小澤は社業に専念することを決め、入団してからあっという間だったという11年間をこう振り返っている。
「2018年から4年間チームを離れる時は大きな決断でした。7人制に専念しオリンピックの舞台に立つことを目標にしていましたが、その夢は叶いませんでした。それでもまたチームに戻れた時は本当に嬉しかったです。15人制と7人制の両方を経験できる環境を与えていただけたことに感謝しています。またここまで現役生活を続けられたのも家族、職場の方々、そしてファンの皆様のおかげです。一線からは退き社業に専念しますが、ラグビーで培った経験を活かし、これからも妥協することなく精進してまいります。11年間本当にありがとうございました」
そして、日本代表として27キャップを獲得し、2015年のワールドカップでも活躍したCTBマレ・サウ(35歳)も退団が決定。ヤマハ発動機ジュビロを経て2018年からヴェルブリッツの一員となり、トップリーグ/リーグワン通じて120試合以上出場してきたサウは、「トヨタヴェルブリッツのサポーターの皆さん、トヨタに在籍していた間、皆さんのサポートに心より感謝しています。また今年はチームを助けることができなかったことをお詫び申し上げます。しかし将来トヨタがチャンピオンになることを信じています。アリガトウ!」とコメントした。
そして、7人制と15人制の両方で日本代表になったWTBヘンリー ジェイミー(33歳)もヴェルブリッツを去ることになり、「トヨタヴェルブリッツが私にトップリーグでラグビーをする機会を与えてくれたことに感謝します。そして良い時も悪い時も、ファンの皆様のサポートに感謝します。トヨタが進歩し、目指しているチームになることを楽しみにしています。今まで6-7年にわたり、ありがとうございます」と感謝を述べた。
海外から来たビッグネームでは、2019年ワールドカップの優勝メンバーであり南アフリカ代表として83キャップを持つFB/SOウィリー・ルルー(33歳)が4季在籍したヴェルブリッツにサヨナラを告げた。「全てのトヨタファンの皆さん、過去4年間本当にありがとうございました。皆さんがいつも私たちをサポートしてくれたこと、そしていつも試合毎に、共にいてくれたことに感謝しています。アリガトウ!」。ルルーの移籍先は、母国のストーマーズが候補のひとつとして噂されている。
また、イングランド代表として70キャップを重ね、ヴェルブリッツで1シーズンプレーしたあとは母国のハーレクインズに加入することが決まっていたLOジョー・ローンチブリー(32歳)も帰国。
さらに、8季在籍したPR伊尾木洋斗(30歳)とFLタウファ オリヴェ(31歳)、5季在籍した元U19日本代表のCTB鈴木啓太(28歳)、そしてニュージーランド出身のLOマイケル・アラダイス(31歳)と南アフリカ出身のLOルイス・コンラディ(26歳)もヴェルブリッツ退団が決まった。
スタッフでは、7年半在籍した馬場美喜男アシスタントコーチが退任する。