ブレイブルーパス東京が静岡ブルーレヴズとの熱闘制し、プレーオフ争い踏ん張る。
リーグワンのディビジョン1でプレーオフ進出を争う東芝ブレイブルーパス東京が、4月8日に静岡・エコパスタジアムでおこなわれた第14節で静岡ブルーレヴズとの熱闘を37-29で制し、トップ4入りに望みをつないだ。
ペナルティゴール(PG)で先制したブレイブルーパス東京は、前半15分、FB松永拓朗がカウンターで中央を破り、LOの2人がサポート、パスを受けたワーナー・ディアンズもゲインしてジェイコブ・ピアスにつなぎ、トライが生まれた。
一方、入替戦回避のためにも勝ちたい静岡ブルーレヴズは22分、FLジョーンズ リチャード剛が左サイドを駆け上がってWTBアラパティ・レイウア、SHブリン・ホールとつなぎ、新加入したばかりで初出場となったレイウアが再びボールを手にしてトライゲッターとなった。コンバージョンを決めたホールは、28分にはPGでも加点し、10-10の同点に追いついた。
シーソーゲームとなり、30分にはブレイブルーパス東京が得点する。スクラムでプレッシャーをかけてターンオーバーし、バックス展開すると、CTBニコラス・マクカランのキックにWTB豊島翔平が反応してボール確保でチャンスとなり、サポートに走ってきたマクカランがインゴール左隅に飛び込み勝ち越した。
35分に静岡ブルーレヴズがラインアウトからモールで押しきり、コンバージョン成功で逆転したが、ハーフタイム前、ブレイブルーパス東京はFB松永のPGで再びリードを奪い、18-17で折り返した。
そして45分(後半5分)、攻めていた静岡ブルーレヴズに連係ミスがあり、ボールを手にしたフレッシュレッグのFL佐々木剛が約80メートル走りきり、ブレイブルーパス東京がリードを広げた。
55分には危険なプレーをした静岡ブルーレヴズのPR河田和大がレッドカードで一発退場となり、人数のバランスが崩れた。
しかし、静岡ブルーレヴズは14人になっても食らいつき、61分、ブラインドサイドを攻めてCTBヴィリアミ・タヒトゥアからオフロードパスをもらったWTBレイウアが駆け上がり、相手にプレッシャーをかけられながらもタッチライン際で踏ん張ってHO日野剛志につなぎ、背番号2がコーナーにフィニッシュ。レイウアの足がラインにノータッチだったことがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認され、トライが認められた。
3点差に詰めた静岡ブルーレヴズは、その後ディフェンスでも奮闘。
しかし、数的有利のブレイブルーパス東京が68分に再び攻め込み、NO8リーチ マイケルが粘り強いボールキャリー後、オフロードでFB松永につなぎ、5点を追加。76分には自陣でのスクラムからの展開で、CTB森勇登がブレイクスルーで大きくゲインしてWTB濱田将暉につなぎ、勝負を決定づけるトライとなった。
奮闘の静岡ブルーレヴズは追いつけなかったものの、ラスト、得意のスクラムで圧力をかけてトライを奪い返し、地元のファンの前で意地を見せた。