26日合流予定のパナソニック堀江主将 レベルズ契約延長の心中語る
(撮影:Hiroaki. UENO)
昨季、日本最高峰であるラグビートップリーグ(TL)とシーズンを締めくくる日本選手権をともに制したパナソニックのHO堀江翔太主将が、自身の去就などについて語った。
スーパーラグビー2年目のシーズンはレベルズ(オーストラリア)の選手として12試合に出場し、そのうち6試合は先発。前年度の6試合出場、1試合先発を上回った。最下位に沈んだチームについては「若い選手が多い。チームの決まり事がたくさんあるんですけど、自分の考えもなく決まり事をやってしまう時があった。良く言えば、伸びしろがあるので楽しみ」とし、いち個人としては「去年よりステップアップできた」と手応えを語った。
「コンタクトエリアについては成長できたと思っています。ディフェンスのブレイクダウン(ボール争奪局面)でも粘れますし、アタックでも相手が大きくてもすぐに倒れるということはないんで。スクラムは、レベルズの1年目の時にHOがどう組んだらいいかを考えた。スーパーラグビーではPRとのコネクション、(組み合う際に)相手の嫌なところにいるようにすること、FW8人全体で組むことを意識するようになった」
来季もレベルズでプレーする。「海外生活が苦手」と苦笑するHO堀江だが、自身の心境の変化と今年5月に長女・美乃(よしの)ちゃんを産んだばかりの妻・友加里さんの後押しもあり、契約延長を決めた。
「海外旅行から帰って来た時、『あぁ、やっぱ日本がいいな』って思うことありませんか? 僕も、それです。でも、僕が(海外に)いることによってプラスになることの方が多かった。(国内でも)テレビで放映されることが多くなるでしょうし、日本人が世界で頑張っていると注目されるのは、ラグビーが有名になる上でもいい。僕自身も(選手として)成長できる。前提には『自分のためにラグビーがしたい』(という考え方)があるんですけど、周りに『ラグビーを何とかしたい』という人がたくさんいて、僕も頑張らな、と。奥さんのプッシュがあったのも大きいですね。『子どものことは考えんと、やりたいようになったら』と」
チームは現在、北海道で合宿中だ(7月16〜30日)。関係者の話を総合すると、HO堀江ら一部の主力組は26日からの合流となる見込み。南半球トップレベルであるスーパーラグビーのレベルズにも在籍し、日本代表ツアーにも帯同していたHO堀江は、しばらく離れていたパナソニックでのプレーについて「進化して成長することといままでと変えないことのバランスを取ってやっていきたい」と意気込んでいる。