国内 2014.07.26

帝京大、地力示して東海大を73−5で圧倒!

帝京大、地力示して東海大を73−5で圧倒!

 大学選手権5連覇中の帝京大は26日、関東大学リーグ戦1部で昨季4位の東海大との練習試合に73-5で勝利(東京・帝京大グラウンド)。ファン感謝イベントの直後とあっていくつかミスを重ねるも、出場メンバーを総入れ替えしながら11トライを奪取した。

 この日、チームは9時半から練習をおこない、14時過ぎからクラブ主催の「第2回 FEEL TEIKYO 2014 at百草」を開催。ハードスケジュールを経て迎えた16時からの主力組のゲームだったが、帝京大のコンタクトの圧力と基本プレーの精度が目立った。序盤、ボール保持者とサポート役の連携ミスなどを犯したが、時間を重ねるごとにSH流大主将の周辺でPR森川由起乙副将、FLマルジーン・イラウアらが鋭い仕掛けで守備網を突き破った。ボールを散らして守備網の穴を突こうとする東海大は接点で気圧され、フェーズを続けた後の落球や反則に泣いた。

 30度を超える猛暑日とあって、勝った岩出雅之監督は「暑いなか、レギュラーの集中力の高さを感じました」。6月22日の神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場での春季大会最終戦(対早大・○28-10)以来の実戦とあって、「忘れかけてたものを思い出す、がテーマ。あとは最近取り入れたボールを動かす形をやってみて、と」。今後のテーマは「プレッシャー」だとし、「さまざまな局面で相手にプレッシャーをかけるトータルラグビーを」と意気込んだ。

 敗れた木村季由監督は「(相手は)チャンピオンチームですから。この時期にこのチームとやることに意味があるのであって」と第一声を発した。「ごまかしの利かない相手を前に、色んなものが見えてくる。無策で臨んだつもりはなかったですが、(策を打ち出せるような)戦いの場に持ち込めなかった」。1対1や肉弾戦で苦しみ攻めのテンポや守備網形成が遅れた80分を、さばさばした表情で振り返った。

(文:向 風見也)

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