スコットランドが5年ぶりにシックスネーションズTOP3。最終戦はイタリアに競り勝つ。
ヨーロッパの強豪6か国が激突する2023年のシックスネーションズ期間中に、世界ランキングを7位から5位に上げていたスコットランド代表が、5年ぶりに同大会でトップ3(3位)に入った。3月18日に地元エディンバラのマレーフィールドで迎えた最終戦は、イタリア代表に26-14で競り勝ち、3勝2敗で締めくくった。
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スコットランドは前半12分、ゴール前中央でペナルティキックを得ると、タップからトライを狙いに行き、イタリアの強烈なタックルでパスは乱れたものの、ボールを拾ったCTBヒュー・ジョーンズが切り込んで左外のWTBドゥハン・ファンデルメルヴァにつなぎ、背番号11はタックラーにプレッシャーをかけられたがジャンプしてインゴール左隅にボールを押さえ、最初のトライが認められた。
その後、相手に2本目のペナルティゴール(PG)を許して逆転され、速いセットでアグレッシブなディフェンスを続けたイタリアに苦しめられたが、28分、スクラムで反則を繰り返したイタリアのPRマルコ・リッチョーニにイエローカードが出ると、流れは再びスコットランドとなった。直後、バックスを1人減らして右PRを入れたイタリアに対し、スコットランドはスクラムからSHベン・ホワイトがボールを持ち出し、パスを受けたSOブレア・キングホーンがディフェンスを抜けてトライを決めた。
後半もディフェンスで奮闘したイタリアだが、スコットランドは43分(後半3分)にゴール前で猛攻を繰り返し、193センチ、105キロのSOキングホーンがパワーでトライを獲りきり、19-6となった。
一方、8年ぶりのスコットランド戦勝利を目指したイタリアも意地を見せ、61分、相手の堅守に対してSOパオロ・ガルビジがキックでディフェンス裏にボールを出し、反応したFBトンマーゾ・アランがトライを奪い返した。65分にはPGで加点し、5点差となった。
そして終盤、イタリアがゴール前で攻め続け、FWを使ってトライを狙いに行ったが、スコットランドは守りきり、最後、自陣深くのスクラムでアドバンテージを得ると、ボールを動かし、WTBファンデルメルヴァとSOキングホーンの力走で約95メートルランをフィニッシュし、勝負は決まった。
惜敗のイタリアは今大会、5戦全敗に終わったものの、開幕節では優勝候補だった前王者のフランス相手に5点差の接戦を演じており、こちらも半年後のワールドカップへ向けて収穫の多いシックスネーションズとなった。