自国開催W杯をにらむフランスは、欧州6か国対抗戦2位。最後はウェールズを下し4勝。
半年後の自国開催ワールドカップで悲願の初優勝を狙うフランス代表は、欧州6か国対抗戦(シックスネーションズ)連覇は逃したものの、パリのスタッド・ド・フランスで迎えた最終戦はウェールズ代表に41-28と勝って締めくくり、2位で終えた。
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逆転優勝の可能性もあった最終節。勝点4ポイント差で首位のアイルランドにプレッシャーをかけたいフランスだったが、先にトライを獲ったのはウェールズだった。
ウェールズは序盤から果敢に攻め続け、7分にゴールに迫ると、フランスが出足速く詰めてプレッシャーをかけたがCTBジョージ・ノースが抜け、先制した。
それでもフランスは9分、SOロマン・ンタマックのブレイクスルーでチャンスとなり、サポートしたSHアントワンヌ・デュポンがスペースの空いた右外のWTBダミアン・プノーにロングパスを放り、トライ。FBトマ・ラモスのコンバージョンも決まり、同点に追いついた。
そして、25分にはフランスのHOジュリアン・マルシャンがブレイクダウンで奮闘して相手の反則を引き出し、ラモスのペナルティゴールで勝ち越す。29分にはスクラムでショットチャンスを得、加点。33分にはSOンタマック、FBラモス、SHデュポンの快走とオフロード、サポートプレーの連続でゴールに迫ってアタックを継続し、CTBジョナタン・ダンティがフィニッシャーとなった。
20-7で折り返したフランスは後半の入りがよく、43分(後半3分)にゴールに迫り、巨漢PRウイニ・アトニオがパワーで追加点を挙げた。
勢いが止まらないフランスは、48分には敵陣22メートルライン手前のバックス展開でCTBガエル・フィクーが抜け、チーム4トライ目となってボーナスポイントを獲得。
その後、ウェールズに連続トライを許したが、フランスは76分にも敵陣深くに入ると、FWのハードワークでアドバンテージを得てボールを動かし、ディフェンダーをひきつけたFBラモスからWTBプノーにつないでチームアタックを完成させ、勝利を確実にした。
フランスは4勝1敗で今大会終了。
ウェールズは1勝4敗の5位に終わったが、フランス戦では試合終了間際にWTBリオ・ダイアーが快走でチーム4トライ目を決めるなど、粘りを見せた。