堀江は来年もスーパーラグビーで輝く! レベルズと来季契約で合意
日本代表のバイスキャプテンであり、パナソニック ワイルドナイツの大黒柱でもあるHO堀江翔太(28歳)が、来年もスーパーラグビーでプレーすることが確実となった。彼が所属するもうひとつのチーム、メルボルン・レベルズが7月2日、堀江と来季契約で合意に達したと発表した。
2013年に、オーストラリアのスーパーラグビーチームでプレーする初めての日本人選手となった堀江。いまやレベルズのレギュラー格であり、来年は3年目の挑戦となる。
今季は日本代表の活動に参加するためチームを離れることがあったものの、コンスタントに試合に出場。4月12日のチーフス戦では、田中史朗(ハイランダーズ)に次いで日本人として2人目のスーパーラグビートライを記録した。
「メルボルンに残ることができてとてもハッピーです」と、チーム公式サイトでいまの心境を語った堀江。
「1か月前に赤ちゃんが生まれ、私は来年もメルボルンに残るか、日本に戻るか決めなければならなかった。(幸いにも)妻は、私がレベルズにいたいならそうしていいよと言ってくれて、残ることにしました。赤ちゃんもここで元気にしています」
今年からレベルズで指揮を執るようになったトニー・マガーン ヘッドコーチも、堀江の残留を喜んでいる。
就任当初、堀江の実力を十分にわかっていなかったという指揮官だが、「彼が2月に日本から戻ってきたとき、我々は彼の状態にとても感動したことを覚えている。彼は本当に熱心だった。新しいプログラムに適応しようと懸命にハードワークを続け、チャンスがめぐってきたとき、ゲームに大きな影響をもたらして期待に十分応えてくれた」と、いまは強い信頼関係で結ばれている。
厳しいコーチから多くのことを学んできた堀江は、特にブレイクダウンやコンタクトエリアで大きな成長を見せ、レベルズに欠かせない存在となった。チームメイトやスタッフとの英語でのコミュニケーションも積極的で、チーム内で人気者だと周囲は認める。
尊敬する指揮官や、強い絆で結ばれている仲間と一緒に来季も戦うことを楽しみにしている堀江。怪我で今シーズンを棒に振ったHOトム・セクストンも復活しており、ポジション争いは激しくなるが、もうひとりのライバルであるパット・リーファも含めて切磋琢磨しながら、チームの上昇につなげたい。
南半球の最高舞台でチャレンジし続けることを選んだ野武士。来年はワールドカップも控えており、堀江という男を世界はもっと知ることとなる。