府中ダービーを制したのはサンゴリアス 激しいシーソーゲームでブレイブルーパスを下す
ジャパンラグビーリーグワン2022-23で優勝争いに加わるとみられる名門2チーム、東芝ブレイブルーパス東京と東京サントリーサンゴリアスが2月5日に秩父宮ラグビー場で激突し、サンゴリアスが40-34で、同じ府中市を拠点とするライバルを下した。
サンゴリアスはこれで6勝1敗。ブレイブルーパスは4勝3敗となった。
観客数1万人を超えた“府中ダービー”は、熱闘のシーソーゲームとなった。
前半12分、反則を繰り返したブレイブルーパスにイエローカードが提示され、1人少なくなったFWパックに対し、サンゴリアスは21分、スクラムで圧力をかけて最初のトライを挙げた。
一方のブレイブルーパスは24分、敵陣深くでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、すばやく展開してWTBジョネ・ナイカブラがタックラーをかわしトライ。
しかし、サンゴリアスは27分、トライランキングトップのWTB尾崎晟也が自陣から駆け上がってディフェンダーを振りきり、再びリードを広げた。
それでも、流れが大きく傾くことはなく、35分にはブレイブルーパスがスコアボードを動かす。FLマット・トッドからオフロードパスをもらったCTBニコラス・マクカランが左外をゲインして敵陣深くに入ると、つないでアタックを継続し、右外でボールをもらったWTBナイカブラが1対1を振りきってインゴールに持ち込んだ。
ゴールキッカーは両チームとも好調で、サンゴリアスのSOアーロン・クルーデンとブレイブルーパスのSOトム・テイラーは厳しい角度からでもショットを決め、序盤のペナルティゴール(PG)の差で、サンゴリアスが20-17と3点リードで折り返しとなった。
後半に入って互いにPGで得点を重ね、51分(後半11分)、相手に反則があって敵陣に入ったブレイブルーパスは、さらにラインアウトでアドバンテージを得て22メートルラインに迫り、SOテイラーがディフェンス裏にキックすると、バウンドボールをCTBセタ・タマニバルが確保し、逆転トライを決めた。
しかし、4点ビハインドとなったサンゴリアスは54分、FB松島幸太朗が敵陣10メートルライン付近からタックルを破ってゲインし、右外のWTB尾崎につないでトライが生まれ、再びリードを奪った。
激しいシーソーゲームで今度はブレイブルーパスのターンとなり、60分、FWのスクラムの奮闘もあって敵陣22メートルライン内に入ると、右外でボールをもらったWTBナイカブラが駆け上がってゴールに迫り、2人がかりの相手に押し出されそうになったがつなぎ、CTBタマニバルがコーナーにフィニッシュし、またもゲームをひっくり返した。
しかし、サンゴリアスはその3分後、LOツイ ヘッドリックのビッグゲインからチャンスを広げ、SOクルーデンからフリックパスをもらったWTB尾崎が軽快なフットワークでゴールに持ち込み、再逆転に成功した。
その後、サンゴリアスは粘り強いディフェンスで数回あったピンチをしのぎ、試合終了間際にもPGで加点し、熱戦を制した。