女子NZが自国開催セブンズで優勝。男子の黒衣軍は劇的逆転トライならずアルゼンチンが歓喜。
パリオリンピックの出場権もかかる「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2023」で、女子は東京オリンピックの金メダルチームであるニュージーランドが総合ランキングのトップに立った。
今季開幕ラウンドでは昨シーズンのチャンピオンであるオーストラリアに敗れたものの、第2ラウンドのケープタウン大会(南アフリカ)優勝に続き、1月21、22日には自国開催のハミルトン大会を制してファンの期待に応えた。
約2か月前に女子15人制のワールドカップで優勝を遂げた世界的スターたちがチームに戻ってきたものの、成長著しい若手に多くのプレータイムを与えたニュージーランドは、プールステージの3戦を105得点、無失点でトップ通過すると、準々決勝では9年ぶりのベスト8入りとなった日本を43-12で退け、準決勝ではアイルランドを32-0と圧倒、アメリカとの決勝も33-7と快勝し、歓喜となった。
一方、男子のランキングで首位を走るオールブラックス・セブンズも自国ニュージーランド開催大会で男女そろっての優勝を目指したが、決勝でアルゼンチンに12-14で敗れ、涙をのんだ。
12点リードからゲームをひっくり返された男子ニュージーランドは、フルタイムを報せるサイレンが鳴ったあと、敵陣10メートルライン付近のスクラムから攻め、左外を駆け上がったランナーがキックし、チェイスした黒衣2番のブレイディー・ラッシュ(セブンズのレジェンド、エリック・ラッシュの息子)がインゴールに転がったボールを押さえたかと思われたが、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)でボールをコントロールしていなかったことが確認され、トライは認められず、アルゼンチンの優勝となった。
男子のアルゼンチンは、昨年はバンクーバー大会を制して13季ぶりに栄冠に輝き、今季もこれまでの4大会で安定した成績を収め、シーズン総合ランキングは3位に浮上している。
次週のシドニー大会も男女合同開催となり、1月27~29日におこなわれる。