報徳学園が3冠に王手! 天理を下し花園で初の決勝進出
2022年度春の選抜大会と夏の7人制大会を制し、冬の花園でビッグタイトルを狙う報徳学園高校(兵庫)が、3冠に王手をかけた。1月5日におこなわれた第102回全国高校ラグビー大会の準決勝で18季ぶりに4強入りした天理高校(奈良)と対戦し、26-12で勝った。
報徳学園が花園で決勝に進むのは初めて。
報徳学園は先に流れを引き寄せた。
何度もゴールまで攻めながら天理の粘り強いディフェンスに苦労したものの、前半16分、敵陣でキックチャージから再びボールを手にすると、バックス展開でWTB長谷川諒が右外を振りきり、先制トライを決めた。SO伊藤利江人のコンバージョンも成功。
21分には、天理がゴールに迫ったが報徳学園が圧力をかけてエリアを押し戻し、LO柏村一喜によるブレイクダウンのターンオーバーでチームは活気づいた。
そして、追加点を狙う報徳学園は30分、敵陣22メートルライン手前のアタックはパスが乱れたものの、ボールを拾ったNO8石橋チューカがタックラーをかわしてインゴールに持ち込み、12-0で折り返した。
一方、なかなか得点できずにいた天理だが、後半11分、PR伏井大志郎の力強いゲインで敵陣深くに入り、いったんプレーは途切れたものの、ラインアウトから再開すると、モールで前進し、PR松沢和輝がトライを奪い返した。SO須田厳太のコンバージョンも決まり、5点差に詰めた。
その後も、ディフェンスでプレッシャーをかけ続けた天理。
しかし、報徳学園は22分、SO伊藤の軽快なステップでゴールに迫り、FWがピック&ゴーを繰り返し、この日しぶとい守りでもチームのピンチを救っていたPR木谷光が仲間のサポートを得てインゴールにねじ込んだ。コンバージョンも成功で19-7となる。
報徳学園はさらに終盤、WTB海老澤琥珀のゲインを起点に敵陣深くへ入ってアタックを継続し、SO伊藤からロングパスをもらったWTB長谷川がフィニッシャーとなり、勝負を決めた。
天理は敗れたものの、最後に16フェイズ重ねてトライを獲りきり、4季ぶり64回目の出場となった花園でチャレンジを終えた。