花園で連覇目指す東海大仰星が好発進。國學院栃木は北関東対決制し、天理も初戦突破。
花園を舞台とする全国高校ラグビー大会で前年度優勝の東海大学付属大阪仰星高校(大阪第3)は、12月30日の2回戦で大分東明高校と対戦し、42-7で連覇へ向けて発進した。
東海大仰星は前半9分にラインアウトからモールで押し込み先制。13分にはカウンターラックでボールを奪い、展開、主将のFL松沼寛治が力強い走りで抜けてゴールに持ち込んだ。
一方、1回戦で130得点していた大分東明は、ディフェンディングチャンピオンに対し、20分、展開してCTBナブラギ エロニが自陣10メートルライン手前から抜け、スピードとステップ、そしてパワーでゴールへ走りきり、チームを盛り上げた。
しかし、東海大仰星は29分、再び敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押し込み、流れを引き戻す。
21-7で折り返すと、後半17分には敵陣深くで辛抱強くフェイズを重ねてWTB大畑咲太がフィニッシュ。2分後にはFL松沼のビッグゲインを起点にチャンスを広げてPR石原捷聖がトライゲッターとなり、終盤にも加点し、大分東明を退けた。
昨年度準優勝だった國學院大學栃木高校は、初戦となった2回戦で同じ北関東の茗溪学園高校(茨城)と対戦し、43-12で勝った。
國學院栃木は前半10分、FB青柳潤之介のブレイクスルーからチャンスとなり、テンポよくボールを動かしてWTB島崎聖弥がインゴールに持ち込み先制した。16分にはラインアウトからモールを活かしてHO尾池政人が2点を追加。
一方の茗溪学園は20分、敵陣22メートルライン付近に迫り、SO岡本泰一がディフェンス裏にショートパントを放ってラッキーバウンドとなり、ボールを手にしたCTB田村優太郎がトライゲッターとなった。コンバージョンも成功で3点差に詰めた。
しかし、國學院栃木は23分に敵陣深くに入ると、モールで揺さぶってHO尾池がトライを獲得。30分には相手が失ったボールを拾ったSO伊藤龍之介がゴールへ走りきり、点差を広げた。
22-7で折り返した國學院栃木は、後半9分にもドライビングモールで得点すると、その後、2トライを追加。茗溪学園の後半の反撃を5点に抑え、3回戦進出となった。
Bシードの天理高校(奈良)は1回戦から勝ち上がった青森山田高校と対戦し、29-15で2回戦突破となった。
天理は開始早々、フェイズを重ねてCTB土谷侑大の突破でチャンスとなり、パスをもらったWTB田仲功栄がゴールに持ち込み先制した。7分にもCTB土谷の飛ばしパスからWTB田仲がゲインし、FB前田晃明とのパス交換から連続トライとなった。
青森山田にペナルティゴールを許したあとの24分には、ラインアウトからモールで押しきり追加点。さらに、ハーフタイム前にも白いジャージーは塊となってゴールラインを越え、リードを広げた。
24-3で折り返した天理は、後半19分にもドライビングモールで5点を追加。
一方の青森山田は、勝つことはできなかったものの、終盤の27分に11フェイズを重ねて堅守の天理からFL七尾陽向がトライを奪い、ラストアタックでもチーム一体となって12フェイズを重ねてNO8中谷倫太郎がインゴールにねじ込み、シード校を相手に勇敢なチャレンジを終えた。